「誰が見ても世界一だと思ってもらえるように」

　昨年の福岡世界選手権での金メダルは、2001年に同じ福岡で開催された世界選手権以来の金メダルでもあった。16歳の比嘉はもちろんまだ生まれていなかったが、当時の映像は何度も見たことがあるといい、「同じ競技をしているとは思えないほど素晴らしい演技だった」と感歎していた。そして言った。

「22年前の金メダルに比べると、今回の金メダルはラッキーな部分が大半だと思います。ルールが変わったからこそ、誰が見ても世界一だと思ってもらえるような演技にしていけたらなと思います」

パリ五輪を前に抱負を語った比嘉　©JIJI PRESS

　比嘉はパリ五輪でデュエットとチームに出場する。五輪デビュー戦で金メダルのホームランをかっ飛ばすべく、最終準備を着々と進めている。