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「ボクはオオタニになれなかった」日本人が知らない“大谷翔平、本当の評価”… MLB若手スター4人がアイドル大谷翔平を語る「あの人はヤバいよ…」
text by
田中仰Aogu Tanaka
photograph byGetty Images
posted2024/07/19 11:02
7月16日のMLBオールスター。3ランホームランを放ち、笑顔でベースランする大谷翔平(30歳)
「自分で言うのもなんなんだけど、高校時代はなかなかいいピッチャーだったんだよ。でも、コーチやスカウトにもはっきり言われたんだよね。『君はピッチャーよりバッターのほうがいい』と。それを聞くたびに少し頭にきていたよ……正直(笑)。でも、突っ走れなかったのは自分の自信のなさによるものだろうね。投手としては、結局のところ自分自身が半信半疑だった。その意味ではメジャーリーガーにはなれたけど、オオタニにはなれなかったんだ」
世界の超有望選手たちでさえ二刀流を諦めた。そして、メジャーでプレーするようになって、その衝撃を生で体感して、「オオタニだからできる」と確認する。それで納得できる選手もいれば、グリーンのようにそれまでの常識ならば抱く必要がなかった“後悔”が生まれることもある。
「マジでヤバイよ」「ありえない」「絶対、無理だよ」「オオタニにはなれないよ」
超有望ルーキーたちが半ば呆れ気味に発するシンプルな言葉こそが、大谷の価値を雄弁に物語っている。
「ライバル関係にはなりえない」と言ったボビー・ウィット・ジュニアは、最後にこうも付け足した。
「あっ……今シーズンはオオタニに勝ってるところ、1つだけあるかも。彼は今、DHでしょ? ショートを守って、打撃もする僕のほうが、今は大変だよ! あの最高にクールな二刀流、早く見たいな」