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熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「一番不在が痛い」のは松木玖生落選でもオーバーエイジでもなく…怒るブラジル人記者「ガッカリだ」パリ五輪代表選考へのホンネ
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byKoji Watanabe/Getty Images
posted2024/07/10 17:00
パリ五輪代表の18人から外れた松木玖生。ブラジル人記者が本音で語る、今回の代表選考への見解は
「GKは、レギュラーが小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)で野澤大志ブランドン(FC東京)が控え。右サイドバックは、関根大輝(柏レイソル)と半田陸(ガンバ大阪)の争い。CBは高井幸大(川崎フロンターレ)と木村誠二(サガン鳥栖)がレギュラーで、西尾隆矢(セレッソ大阪)が2人の控えかな。左サイドバックは、レギュラーが大畑歩夢(浦和レッズ)で半田が控え。
中盤は、アンカーが藤田譲瑠チマ(シント・トロイデン)で控えが川崎颯太(京都サンガ)。インサイドハーフは右が山本理仁(シント・トロイデン)と川崎、左が荒木遼太郎(FC東京)と三戸舜介(スパルタ)の争い。3トップは、右ウイングのレギュラーが平河悠もしくは三戸、控えが藤尾翔太(いずれも町田ゼルビア)。CFは細谷真大(柏レイソル)と藤尾の争いで、左ウイングはレギュラーが斉藤光毅(ロンメル)で佐藤が控え。
半田は左右のサイドバックを、川崎はMFとボランチ、三戸はMFと両ウイング、平河は両ウイング、藤尾はCFと右ウイングを掛け持ちすることになるだろう。決勝戦以外はすべて中2日という過酷な日程だから、選手のローテーションが必要不可欠。大岩監督が多くの選手を試す過程で、自ずとベストメンバーが決まっていくはずだ」
マツキの不在はリーダーシップを踏まえると…
――今回のパリ五輪ではOAだけでなく、23歳以下の選手でも久保建英(レアル・ソシエダ)、松木玖生(FC東京)、鈴木唯人(ブレンビー)、GK鈴木彩艶(シント・トロイデン)、そして前述のチェイスらを招集できなかった。とりわけ、松木の招集外は大きな論議を呼んだが。
「チームが発足して以来、彼は常に主力だったからね。攻守両面でチームに貢献できる能力に加え、かつての中田英寿や本田圭佑にも通じる強いパーソナリティとリーダーシップの持ち主だから、彼の不在はチームにとって非常に痛い」
――鈴木彩艶と久保に関しては?
「ザイオンには、パルマ(イタリア)移籍の可能性が報じられている。 GKにはU23アジアカップで大活躍した小久保がいるから、ザイオンの不在は大きな問題にはならないと思う。久保はA代表にいつも招集されているから、クラブが五輪出場に難色を示すことは予想できた」
山本NDの「移籍の可能性発言」はどう思う?
――記者会見で大岩監督は松木を呼ばなかった理由について繰り返し聞かれたが、「招集しなかった選手についてはコメントを差し控える」と言い続けた。「コンディションの問題ではない」と明かすのが精一杯でした。ところが、山本NDは補足説明として「移籍の可能性があるから」とコメントした(注:メンバー登録された選手が五輪前に移籍して、移籍先のクラブが招集に応じない場合、規約上、協会は代わりの選手を補充できない)。山本NDの言葉をどう思いましたか?