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「一番不在が痛い」のは松木玖生落選でもオーバーエイジでもなく…怒るブラジル人記者「ガッカリだ」パリ五輪代表選考へのホンネ 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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photograph byKoji Watanabe/Getty Images

posted2024/07/10 17:00

「一番不在が痛い」のは松木玖生落選でもオーバーエイジでもなく…怒るブラジル人記者「ガッカリだ」パリ五輪代表選考へのホンネ<Number Web> photograph by Koji Watanabe/Getty Images

パリ五輪代表の18人から外れた松木玖生。ブラジル人記者が本音で語る、今回の代表選考への見解は

「CBだね。私が名前を挙げた3人とも、CB以外のポジションでもプレーできる。仮に冨安と板倉の招集は困難でも、町田が在籍するのは中堅クラブだから招集できる可能性が高いと予想していた。それが、全員、ダメだとは――。おまけに、CBは23歳以下でもチェイス・アンリ(シュツットガルト)を招集できなかった。ひょっとしたら彼にも移籍の可能性があるのかもしれないが、CBに関しては頭が痛い」

――欧州でプレーする選手を招集できないのであれば、Jリーグのクラブに在籍する選手をOAとして招集する選択肢もあったのでは?

「そういう考えもあるだろうね。しかし、その場合、途中からチームに入るわけだから圧倒的な実力の持ち主でなければ意味がない。2016年のリオ五輪で、日本はCB塩谷司、SB藤春廣輝、FW興梠慎三の3人をOAとして招集した。しかし、彼らの招集は戦力アップには不十分で、日本はグループステージ3位で敗退した。

 格段に優れた選手を招集できないのであれば、U23アジアカップを戦って連係ができており、気心も知れている23歳以下の選手たちを起用した方がいいとも考えられる」

山田楓喜と佐野航大も18人入りの力があるだけに

――23歳以下の選手でも呼べなかった選手については後ほど聞くとして、選出に関して異論はありますか?

「MF山田楓喜(東京ヴェルディ)とFW佐野航大(NECナイメヘン)はバックアップメンバーとして選出されたけれど、2人とも18人の中に入ってしかるべきだ選手だと思う。

 山田の左足からのFKとミドルシュートは貴重な武器で、U-23アジアカップ優勝に大きく貢献した。その後、少しコンディションを落としてクラブで出場機会を減らしていたのは事実だけど、バックアップメンバーに置くのはもったいない。

 佐野もアグレッシブなプレーが持ち味の左ウイングで、オランダで活躍している。この2人を差し置いて、U23アジアカップで持ち味を発揮したとは言い難い佐藤恵允(ブレーメン)をメンバーに入ったのは、どうなのかなと思う」

4-3-3でチーム構成を考えるとどうなる?

――フォーメーションを4-3-3とした場合、どのようなチーム構成になると思いますか。

【次ページ】 4-3-3でチーム構成を考えるとどうなる?

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