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“巨人決定的報道”の筒香嘉智32歳…DeNAでは大谷翔平以上のOPSだが「メジャー挑戦前より好成績は新庄剛志だけ」日本復帰の前例を覆せるか
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byChris Coduto/Getty Images
posted2024/04/10 17:15
ジャイアンツ時代の筒香嘉智。日本球界復帰を決断したと報じられる中で、過去の選手たちのケースを見てみる
・新庄剛志(2001年・3年)復帰時32歳
前(10年)1054試3841打955安145本518点、率.249、OPS.728
後(3年)357試1322打353安60本198点、率.268、OPS.764
・田口壮(2002年・8年)復帰時40歳
前(10年)1107試4094打1134安67本404点、率.277、OPS.720
後(2年)115試317打85安3本25点、率.268、OPS.668
・松井稼頭央(2004年・7年)復帰時35歳
前(9年)1159試4638打1433安150本569点、率.309、OPS.848
後(8年)742試2552打657安51本268点、率.257、OPS.694
・井口資仁(2005年・4年)復帰時34歳
前(8年)894試3175打860安149本507点、率.271、OPS.820
後(9年)1021試3337打900安102本510点、率.270、OPS.797
・中村紀洋(2005年・1年)復帰時32歳
前(13年)1383試4839打1294安307本916点、率.267、OPS.872
後(9年)884試3051打807安97本432点、率.265、OPS.740
新庄は日本ハム、井口はロッテでリーダー的存在に
新庄の元所属は阪神だが、日本に帰ってから北海道に移転した日本ハムのリーダーとして活躍。打撃成績も向上したものの、在籍3年で突然引退した。
カージナルス時代にワールドシリーズ制覇を経験した田口は古巣オリックスに復帰した時はすでに40歳、スタメンで活躍することはなかった。松井は西武ではパの最強打者として絶頂期に移籍し、復帰は楽天。打者としては大幅にスケールダウンしたものの、最後は古巣・西武で引退。現在は同球団の監督を務めている。
田口と同じく、メジャーでチャンピオンリングを手にした井口は、古巣ソフトバンク(井口所属時はダイエー)ではなくロッテに入団。中軸打者、チームリーダーとして存在感を示し、引退後は監督になった。中村は「球界再編」時に近鉄からMLBへ、帰国後は4球団を渡り歩いたが、長打力の衰えは明らかだった。
・城島健司(2006年・4年)復帰時33歳
前(11年)1117試4031打1206安211本699点、率.299、OPS.877
後(3年)206試725打208安33本109点、率.276、OPS.782
・岩村明憲(2007年・4年)復帰時32歳
前(9年)977試3580打1073安188本570点、率.300、OPS.885
後(4年)217試458打99安5本45点、率.216、OPS.587
・福留孝介(2008年・5年)復帰時35歳
前(9年)1074試3852打1175安192本647点、率.305、OPS.940
後(10年)949試2970打777安93本431点、率.262、OPS.768
・西岡剛(2011年・2年)復帰時28歳
前(8年)817試3111打911安55本300点、率.293、OPS.789
後(6年)308試1029打280安6本83点、率.272、OPS.687
・青木宣親(2012年・6年)復帰時36歳
前(8年)985試3900打1284安84本385点、率.330、OPS.857
後(7年)672試2233打648安61本273点、率.290、OPS.819
円熟味を見せた福留・青木と、ケガに苦しんだ城島・西岡
城島は捕手として初めてMLBへ挑戦し、攻守両面で活躍。復帰は古巣ソフトバンクではなく阪神、1年目は活躍したが以後は欠場が多く、3年で引退した。