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“巨人決定的報道”の筒香嘉智32歳…DeNAでは大谷翔平以上のOPSだが「メジャー挑戦前より好成績は新庄剛志だけ」日本復帰の前例を覆せるか

posted2024/04/10 17:15

 
“巨人決定的報道”の筒香嘉智32歳…DeNAでは大谷翔平以上のOPSだが「メジャー挑戦前より好成績は新庄剛志だけ」日本復帰の前例を覆せるか<Number Web> photograph by Chris Coduto/Getty Images

ジャイアンツ時代の筒香嘉智。日本球界復帰を決断したと報じられる中で、過去の選手たちのケースを見てみる

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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 筒香嘉智のNPB復帰報道、一部では巨人加入が決定的とも報じられている。この報道通りなら、2019年オフに横浜DeNAベイスターズを退団し、ポスティングシステムでタンパベイ・レイズに移籍して以降、アメリカで5シーズン強を過ごしての日本帰還となる。

「フライボール革命」MLBの中で筒香は…

 筒香のNPB、MLB、米マイナー(MiLB)での成績はこうなっている。

〈NPB〉
 968試3426打977安205本613点、率.285、OPS.910
〈MLB〉
 182試557打110安18本75点、率.198、OPS.630
〈MiLB〉
 
149試494打133安27本106点、率.269、OPS.883

 OPS「8割」が強打者の目安とされる中で、筒香のMLBでのOPSは「適応できなかった」ことを意味していると言えよう。

「フライボール革命」以降、打者は打球速度を重視し、この数字を上げるために筋トレなどでパワーアップしてきた。しかし筒香は「センシング」など自身のトレーニングにこだわった。このことは稿を改めて紹介したいが、その結果として「パワー全盛」のMLBでは結果が残せなかった。

 筒香は守備で貢献できる選手ではない。三塁手など、慣れないポジションを守ることもあったが、守備では実績は残せなかった。そのことも彼の使い勝手を悪くさせたのは否めないところだ。

 MLBに挑戦した時には28歳だった筒香は、今年32歳。野球選手として「収穫期」に入る最も充実した4年余を、アメリカで過ごした。それなりの収穫は当然あっただろうが、実績が残せなかったことは、自身にとっても忸怩たる思いのはずだ。

NPBに復帰した日本人野手の成績を比較してみる

 では、これから筒香嘉智はNPBでどんな成績を残すのか?

 MLBに挑戦し、NPBに復帰した野手は、過去にMLB昇格できなかった中島裕之(現宏之)も含めて14人いる。そんな彼らのMLB挑戦前と挑戦後の成績を対比する。カッコ内はMLB移籍年とMLB、MiLB在籍年数。現役選手の成績は2024年4月9日終了時点のもの。

【次ページ】 NPBに復帰した日本人野手の成績を比較してみる

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