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バレーボールPRESSBACK NUMBER
「関田に続くもう一人のセッターは誰か」男子バレー“最大の課題”を選手はどう思ってる? 山本龍23歳のホンネ「ブラン監督が求める役割は…」
text by
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byNoriko Yonemushi
posted2024/02/23 11:05
今季ディナモ・ブカレスト(ルーマニア)でプレーする山本龍。バレーボールだけでなく語学習得にも奮闘中だ
リーグが終われば、代表でのポジション争いが始まる。自身が武器としたいところは? と聞くと、「難しいなー」と悩んで、こう答えた。
「得意なライトトスは、世界でも通用すると思います」
関田という絶対的な存在がいる中で、セカンドセッターの役割として重視されるのは「2枚替え」だ。伊藤コーチは言う。
「2枚替えで入って、宮浦と合うか、宮浦を活かせるかというのは重要な要素になってくると思います」
その点は、ライトトスを得意とする山本にとっては好材料。しかも宮浦との息はぴったりだ。昨年のパリ五輪予選では「友情がバッチシなんで!」と笑っていた。
「ライトとレフトは割と得意なほうだと思うので、もっと関田さんみたいに真ん中のクイックとパイプを使えるようにしないと。そこは今ちょうどブカレストでも求められていることなので、もがいて、勉強して、やっていきたい。それプラス、ジャンプサーブですね。(フランス代表セッターの)ブリザールみたいに点数を取れるセッターになりたい」
将来的には「世界一のセッター」
まずはセカンドセッターの座をつかみ、もちろんその先には、日本代表の正セッターという目標がある。
山本が将来的に目指すのは、「世界一のセッター」だ。
「例えば(元イラン代表の)マルーフとかって、全世界が知っているじゃないですか。日本のセッターとしてそれぐらいになれたら。“世界一”って誰か1人を選べないと思うんですけど、今だったら(アルゼンチン代表)デセッコ、(ブラジル代表)ブルーノ、ブリザール、(イタリア代表)ジャネッリ、(アメリカ代表)クリステンソンとか。そういうレジェンド的なところに行ければと思います」
壮大な夢の入り口に、山本龍は今立っている。