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バレーボールPRESSBACK NUMBER
「関田に続くもう一人のセッターは誰か」男子バレー“最大の課題”を選手はどう思ってる? 山本龍23歳のホンネ「ブラン監督が求める役割は…」
posted2024/02/23 11:05
text by
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph by
Noriko Yonemushi
「セカンドセッター、どうなるんすかね」
不安と達観の入り混じった声で、山本龍(ディナモ・ブカレスト)はつぶやいた。
バレーボール男子日本代表は昨年のパリ五輪予選で五輪出場権を獲得している。今年7月に開幕するパリ五輪本番に向けて改めてメンバー選考が行われる中、注目されるのはセカンドセッター争いである。
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「難しいですよね。(フィリップ・)ブランさんがどう選ぶのか……。大宅(真樹/サントリーサンバーズ)さんも深津さんも兄弟(旭弘/東京グレードベアーズ、英臣/パナソニックパンサーズ)で今いいじゃないですか」
そう話す山本自身も当事者の1人だ。
絶対的な存在・関田誠大に続くのは誰か
この数年、日本代表では関田誠大(ジェイテクトSTINGS)が正セッターとして揺るぎない存在となり、チームを世界ランキング4位にまで押し上げた。
その一方で、セカンドセッターは目まぐるしく入れ替わった。2022年の世界選手権では大宅がメンバー入り。昨年は、ネーションズリーグ前半は深津旭弘、後半は永露元稀(ウルフドッグス名古屋)がセカンドセッターを務め銅メダル獲得に貢献。8月のアジア選手権と9〜10月のパリ五輪予選では、初代表の山本が抜擢された。
これまで選出されてきた選手に加え、今季のVリーグでJTサンダーズ広島を上位に引き上げている前田一誠の評価も上がっている。
昨年パリ五輪予選を経験できたことは大きいが、山本自身、自分が優位な立場にいるとはまったく考えていない。
取材でルーマニアを訪れた1月末には、ちょうど日本代表の伊藤健士コーチも視察に訪れており、山本は「アホみたいなプレーしたらどうしよう。視察ってすごく嬉しいんですけど、ちょっとプレッシャーもあります。自分の立ち位置的に」と苦笑していた。
それでいて「ブランさんはまだ(来ていない)」と少し寂しそうだった。試合の映像を見たブラン監督からは、「動きが速くなったね」というメッセージは届いていたが。