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久保建英は「悔しさのあまり顔を」「痛みにピッチに拳を叩きつけ…」カメラマンが見たアジア杯後のソシエダ連戦、リアルな表情〈CLも奮闘〉
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2024/02/15 17:02
久保建英はアジアカップ後もレアル・ソシエダでのハードワークが続いている
攻撃の起点となり、そして自身もゴール前で決定的なシーンを迎えるなど、技術そして豊富な運動量と出色の活躍を見せた。しかし、チームに先制点をもたらす、もしくは反撃の狼煙となるゴールを挙げることはできず。顔を覆って悔しさを露わにする姿が多く見られた試合となった。
あまりの痛みに、拳をピッチに…
ソシエダは国王杯を含めた4試合で無得点が続いている。
久保に求められるもの、それはチームに勝利をもたらす存在であることだろう。また久保自身もそうありたいと願っている。そのためには得点、アシストから目を背けることはできない。
試合後、顔を覆って再びしばらく俯いたままだったその胸中は、勝利へ導けなかった悔しさからだったはず。
また猛攻をかける終盤には、相手と交錯し膝を強打。しばらくうずくまってしまう。痛みとジレンマからか、ピッチに自らの拳を叩きつけるシーンがあった。
次の週中には敵地でのチャンピオンズリーグ、対パリサンジェルマン戦が控えていた。その状態が気にかかる中だったが――この日もスタメンに名を連ねると、左サイドを中心にチャンスメイクに勤しんだ。しかしソシエダは後半、相手エースのエムバペに先制ゴール、さらにバルコラに追加点を許して0-2で敗れた。
アジアカップから合流後、1分2敗と苦しい状況が続く中で、久保が決定的な仕事をできるか否かが、ソシエダの勝利に直結するのは間違いない。
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