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“りくりゅう”復帰戦で銀メダル「なぜミスが出たのか」海外記者の質問に木原龍一は…「僕のためには滑らないの!?」に三浦璃来は何と答えた?
posted2024/02/13 17:00
text by
野口美惠Yoshie Noguchi
photograph by
EPA=JIJI PRESS
“りくりゅう”が、復帰の一歩を記した。フィギュアスケートの四大陸選手権(2月1〜4日、上海)で、三浦璃来&木原龍一組が4カ月ぶりに参戦。フリー演技を滑り抜いた木原が、「俺、頑張ったよね!」と荒い息を整えながら聞くと、三浦が優しくほほえんで「頑張ったね、お疲れさま」と労をねぎらった。三浦の方がお姉さんのようなやりとり。2人の新たな絆が伝わってきた。
ここまでの道のりは険しかった。木原は、昨年8月ごろから腰に違和感を感じていたものの、9月の初戦オータムクラシック(カナダ)に出場。思うように力を発揮できず、腰椎分離症の診断を受けると、10月にはGPシリーズの欠場を発表した。
フィギュアスケートの中でもっともアクロバティックな種目で、怪我のリスクが高いペア。リフトする側の男性にとって、腰椎分離症はかなり深刻な怪我である。ただし、2人にとって怪我と向き合うのは初めてではない。2022年7月に三浦が肩を脱臼し、昨季はその回復を木原が支えた。
“りくりゅう”が感じた同じ思い
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思い出されるのは、昨季の2人のやりとりだ。三浦が練習できない期間、木原は愛知県でひとり、練習していた。
「僕は、中京大と邦和(みなとスポーツ&カルチャー)で、シングルの練習をメインに、ジャンプとかスケーティングとか、プログラムの曲をかけて1人で滑ったりしてました」
離れて過ごすなか、三浦が中京大まで見学に行ったことがあった。
「私のために日本に残り、1人で練習をさせてしまってすごく申し訳ないなと思っていました。龍一くんが1人で曲をかけているのを見て『ああ、私は、あそこに居られないんだな』って、改めて思いました」
2カ月後に練習を再開させたとき、2人は同じようなことを感じた。
「僕たちって2人で1つなんだな」(木原)
「2人で滑れるのは、本当にありがたいことなんだね」(三浦)
「2人で強くなれ、そしたらもっと強くなれる」
今季は立場が逆になり、三浦が見守る立場に。すると今度はアプローチを変えた。まず日本で別々に過ごすのではなく、共にトロントに渡り、木原は現地で通院。木原のリハビリトレーニングに、三浦も付き添ったのだ。三浦は言う。