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オリンピックへの道BACK NUMBER
「しゃべりにくいな…」木原龍一に17歳の三浦璃来が感じた“まさかの第一印象”…ペアが大好きだった少女が「木原選手と組めて、ほんとうによかった」と気づいた日
posted2026/03/05 06:00
結成1年目、転機となったNHK杯フリー。演技を終えて笑顔で抱き合う三浦璃来と木原龍一
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
AFLO
2019年11月23日に行われたNHK杯のペア・フリー。
離れた位置から互いに右手をまっすぐ差し伸べてフィニッシュする。そのとたん、2人――三浦璃来と木原龍一の氷上に、笑顔が弾けた。
ペア結成を発表してわずか3カ月。国際大会のデビュー戦となった試合で見せた表情は、象徴的な笑顔だった。
「ペアが好きだなあ、やりたいなあ」
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三浦璃来は5歳のとき、フィギュアスケートを始めた。
新体操や空手もしていたが、長く続けることはなく、打ち込んだのはフィギュアスケートだった。
ペアとかかわるのは早かった。小柄であったことから、当時教わっていたコーチの勧めもあり、小学4年生だった2011年、日本スケート連盟がペアの育成・強化のために始めたトライアウトに行った。このとき木原龍一も参加していたが、お互いにまだ認識することはなかった。
その後も毎年、参加する中で、ペアへの関心を強めていった。
「ペアが好きだなあ、やりたいなあと思っていました」
と、当時のことを語っていたことがある。小さな頃から活発で、リフトなどペア特有の技への恐怖心が薄く、むしろ、面白いと感じていた。加えて小柄な体格もあり、周囲から見てもペアへの適性は十分すぎるほどあった。

