酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
佐々木朗希22歳「大谷翔平やダルビッシュ、山本由伸らとのNPB成績比較」で明確な差…早急なメジャー志向は“不利な契約”の懸念あり
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byNaoya Sanuki
posted2024/01/26 06:00
WBCメキシコ戦での佐々木朗希。持っているポテンシャルは超特大なだけに……。
世界のトップリーグであるMLBは「究極のステージ」であり「お試し登板」を許すような余裕はないはずだからだ。
恩義ではなく、総合的な判断としてNPBで…
なおNPB選手会や球団側には「佐々木には育ててもらった恩があるだろう、まだ球団への恩返しが十分じゃない」という見方もあるようだが、筆者の考えは異なる。
プロ野球選手は会社員でも、弟子でもない。「個人事業主」である。もちろん、周囲の協力、球団の理解あっての活躍ではあるが、最終的には持てる自分の才能を自身の努力で引き出して現在地に到達したのは間違いない。
実力があって、それを発揮するためのステージがあるのなら、すぐにでも行けばよいと思う。しかし、成績やこれまでのキャリアを総合的に判断して「時期尚早では」と感じる。
それに、選手会や球団、指導者などとの間に無用の波風を立ててまで「今オフ」に固執する必要はないだろう。
筆者としては――もう2シーズンNPBで活躍して、来シーズンのオフに、晴れてMLBのビッグチームと契約する佐々木朗希を見たいと願う。