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「ドジャースが動向を注視」佐々木朗希は大谷翔平と同じ道を歩むのか? メジャースカウトから漏れ出た“願望”「25歳までに海を渡るのでは」
posted2023/12/20 11:04
text by
阿部太郎Taro Abe
photograph by
Naoya Sanuki
海外FAを獲得していない日本の選手が大リーグ移籍するために利用するポスティングシステムの申請期間が12月15日に終わり、今オフに同システムを利用してのメジャー挑戦は、山本由伸、今永昇太、上沢直之の3投手となった。
そのなかに、「あの大物」の名前はなかった――。
先発投手の層が薄いドジャースの“熱視線”
球界関係者からロッテの佐々木朗希の話を聞いたのは、2カ月ほど前だった。おりしもドジャースが、まだ暑さが残るアリゾナの地でダイヤモンドバックスとの地区シリーズを戦い、無惨にスイープされた時だ。ドジャースは先発投手の層が薄く、地元紙から散々に叩かれた。
「メジャーのスカウトは佐々木が今オフにも、ポスティングすると思っているらしい」
佐々木? それは早すぎるのではないかと思ったが、関係者は「特にドジャースは、その動向を注視している」と言った。
「佐々木は大谷翔平と同じ道を歩みたいと思っている」
全米で既に名前が知れ渡っている佐々木だが、今年22歳になったばかりだ。メジャーでは海外選手の獲得に伴う「25歳ルール」というものがある。25歳未満で海外のプロリーグからメジャーにくる場合、大幅に契約金額が制限され、マイナー契約からのスタートとなる。だが……。
「佐々木は大谷翔平と同じ道を歩みたいと思っている」
何人かの関係者にそう聞いた。「25歳までに海を渡るのでは」というのが、メジャー球団側の見方だという。
一つの焦点は、佐々木がメジャーに行きたいと言えば、ロッテ側の意向に関わらず、行けるかどうかだった。佐々木がロッテ入団時にそういった契約を結んだかどうか――。「メジャー関係者は佐々木が行きたいと言えば、行ける契約だと思っている人もいる」と聞いたが、佐々木に近い関係者によれば「そういった契約はない」という。つまるところ、球団が容認するか否かにかかっている。