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「僕は日本でナンバーワンにならないと」久保建英22歳の決意「もっと自分を突き詰めていきたい」偉大なレジェンド2人の貴重なアドバイス
text by
豊福晋Shin Toyofuku
photograph byGetty Images
posted2024/01/30 17:00
日本代表のエースとしての自覚を持つ久保建英(22歳)
ちょうどレアル・ソシエダに移籍した頃から、得点やアシストについて具体的な数字を語ることが増えていった。得点数の推移を見ると、昨季の移籍後に急増している。
'19-'20 4得点
'20-'21 1得点
'21-'22 1得点
'22-'23 9得点
'23-'24(19節終了時点) 6得点
最初の3シーズンに関してはチーム事情もあり守備に徹する時間も長く、得点数は伸びなかった。それでもある程度の評価を受けたのは数字以外の部分で、テクニカルで華麗なプレーがあったからだろう。まだ10代だったその年齢も、確実に評価のプラス材料となっていたはずだ。
ドリブルで2、3人をかわしたとしても得点やアシストに繋がらなければ意味はない――そんな結果への執着は、マジョルカで残留争いを経験し、レアル・ソシエダと日本代表で厳しいポジション争いをする中で高まっていった。
中村俊輔とダビド・シルバが久保に伝えたアドバイス
今季前半戦を終えた段階での6得点は昨季のペースを上回るものだ。アジアカップ参加により残り試合は少なくなるが、二桁得点の目標達成は十分に可能だろう。
数字についてはこんなことも話している。
「もっと自分を突き詰めていきたい。一番わかりやすいのは数字。身体でかくなったとか、足はやくなったなとか、シュートうまくなったなとか。特化したことをなにか始めたい」
久保が数年かけて突き詰めていることのひとつがスピードの強化だ。
陸上の専門家をつけトレーニングを続けており、昨夏のオフ中にも準備を欠かさなかった。中長期的な目標は初速をあげること、そしてその後の伸びで差をつけること。相手を諦めさせるようなスピードで抜き去り、メートル単位の差をつける。圧倒する速度を得るためのプランは進行中だ。
スピードに関しては、先人からの興味深い助言もあった。数年前からオフの際に会ってはフリーキックなどのアドバイスを受けている中村俊輔。そしてレアル・ソシエダで1シーズン共にプレーした、師ともいえるダビド・シルバだ。奇しくも、両者は同じような言葉を久保に伝えたという。
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