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箱根駅伝“ひとり勝ち”視聴率…令和でなぜ?「歩道から男が乱入」「まさかの途中棄権」お茶の間が夢中に…裏番組は勝負捨てたか
posted2024/01/03 11:03
text by
岡野誠Makoto Okano
photograph by
JIJI PRESS
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箱根駅伝は1979年から86年まで、東京12チャンネル(テレビ東京)で放送されていた。当時は山岳地帯の中継が困難のため、主に1月3日に9区までのダイジェストを流した後、最終10区のみを生放送していた。
1987年、日テレが放送開始「まさかの出来事」
不可能を可能に変えたのが、日本テレビだった。初めて放送した87年は完全中継には至らなかったものの、往路18.0%(7時55分~10時25分)、18.7%(12時~13時55分)、復路14.1%(7時55分~9時30分)、21.2%(12時~13時55分)と1年目から高視聴率を獲得。前年のテレ東の13.4%を上回った。
「当時、正月は各局とも年末に撮り溜めていた収録モノが中心でした。いわゆる“おせち番組”が集まる中に、日本テレビが長時間の生放送である箱根駅伝を持ってきた。生だと視聴者はリアルさを感じますし、何が起こるかわからない。他局と違う要素があるため、初めから数字が跳ねたのだと思います」(毎日放送の元プロデューサーで、同志社女子大学メディア創造学科の影山貴彦教授、以下「」内同じ)
この年、10区で順天堂大学3年の工藤康弘がトップを走っていると、歩道から男が乱入。工藤の左肩にぶつかり、転倒させた。ランナーが中継車を追い越すハプニングも起こるなど、まさかの出来事にお茶の間は釘付けになった。復路の主な同時間帯の視聴率はこうなる(番組名、放送内容、出演者は新聞のテレビ欄などを元に作成。以下同)。
これが1987年「箱根の裏番組」
【1987年1月3日土曜 復路(6区)/主な番組と視聴率】
14.6% 日本放送演芸大賞 明石家さんまなど(8時30分~11時35分/フジテレビ)
14.1% 箱根大学駅伝(7時55分~9時30分/日本テレビ)
7.7% おめでとういい朝8時 やすし・きよし新作漫才など(8時~9時25分/TBS)
3.2% 土曜の朝に 美空ひばり特集(8時30分~9時30分/テレビ朝日)
0.8% 新春都政放談(8時~8時30分/テレビ東京)
【1987年1月3日土曜 復路(9、10区)/主な番組と視聴率】
21.2% 箱根大学駅伝(12時~13時55分/日本テレビ)
14.1% FNS番組対抗!名・珍場面傑作NG大賞(12時~13時55分/フジテレビ)
10.0% 1987新春オールスター大運動会(12時~13時54分/TBS)
9.8% 土曜新春アンコール「女ざかり三人旅」(13時~15時40分/テレビ朝日)
4.8% 独占!女の60分(12時~13時/テレビ朝日)
3.1% 新春ペアマッチゴルフスペシャル(12時~13時55分/テレビ東京)