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現役ドラフト「50%が1年で戦力外」疑問の声も…細川成也、大竹耕太郎の成功に意義があるワケ〈阪神→巨人の馬場皐輔ら24人成績を見る〉
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byHideki Sugiyama(L,C)/JIJI PRESS
posted2023/12/09 17:03
現役ドラフト1年目の“成功例”となった大竹耕太郎と細川成也。巨人へと移籍する馬場皐輔らはどんな結果を残すか
阪神←オリックス/漆原大晟27歳(投)
16試0勝0敗0S 1H 21回 率3.00
広島←楽天/内間拓馬25歳(投)
(一軍出場なし)
DeNA←ロッテ/佐々木千隼29歳(投)
2試0勝0敗0S0H 3回 率3.00
巨人←阪神/馬場皐輔28歳(投)
19試2勝1敗0S3H 22回 率2.45
ヤクルト←巨人/北村拓己28歳(内)
27試34打7安0本0点0盗 率.206
中日←ヤクルト/梅野雄吾24歳(投)
5試0勝0敗0S0H 8回 率3.38
オリックス←中日/鈴木博志26歳(投)
9試1勝2敗0S1H 24.1回 率4.07
ロッテ←西武/愛斗26歳(外)
73試257打55安4本15点2盗 率.214
ソフトバンク←日本ハム/長谷川威展24歳(投)
9試0勝0敗0S0H 8.1回 率1.08
楽天←DeNA/櫻井周斗24歳(投)
(一軍出場なし)
西武←広島/中村祐太28歳(投)
5試0勝0敗0S0H 7回 率1.29
日本ハム←ソフトバンク/水谷瞬(外)22歳
(一軍出場なし)
DeNA佐々木、巨人馬場はドラ1でリリーフの実績あり
阪神が指名したオリックスの漆原は2021年には中継ぎで34試合に投げたが、2022年は一軍登板なし、今年は16試合。救援陣が充実する中で影が薄くなっていた。広島が指名した楽天の内間拓馬は、ルーキーの2021年に10.2回を投げて16奪三振と剛腕ぶりを見せたが以後は出場が減り、今季は一軍出場なし。
DeNAが指名したロッテの佐々木千隼は桜美林大のエース。2016年外れ1位ながら5球団の指名を受ける。先発から救援に転向し2021年には26ホールドを挙げている。佐々木朗希が「朗希と呼んでほしい」と言ったのは先輩・千隼の存在があったからだが、今年は2試合の登板に終わった。
巨人が指名した馬場は仙台大から2017年ドラフト1位で阪神に。彼も2021年には10ホールドを上げるなど中継ぎで活躍したもののも、今季は19試合の登板にとどまった。しかし防御率は2.45と優秀だった。
ヤクルトは巨人の北村を指名した。内野のユーテリィティであり長打力もあるが、ここ2シーズンは本塁打が出ていなかった。中日が指名のヤクルト梅野は中継ぎ投手として2019年に68試合に登板し、4セーブ28ホールドの活躍だったが、今年は5試合の登板にとどまった。
全体で見ると、12人中9人が投手で救援中心だった
オリックスは中日の鈴木博を指名。2017年ヤマハからドラフト1位で中日に。即戦力として1年目から53試合に投げて4勝4セーブ12ホールドを記録。翌2019年はクローザーに転向するも7月末で登録抹消。以後不振が続いていた。
ロッテは西武の外野手(武田)愛斗を指名。この選手は今季も外野の準レギュラーというべき存在で、よく西武が出したという感じがする。俊足で好守も光る。ソフトバンクは日本ハムの長谷川を指名。左のサイドスローという変則投手で、まだ一軍では2年で11試合しか登板していない。