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欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
久保建英ソシエダ戦前にクラシコ逆転負けのバルサ…ベリンガム20歳は強烈だが、ガビ19歳にヤマル16歳ら“チャビ新世代”も魅力的なワケ
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2023/11/02 17:00
激しいデュエルを繰り広げるガビとベリンガム。20代前半の彼らの闘いが、メッシとロナウドが去ったクラシコの新たな風景となるはず
試合はキックオフからわずか6分、ホームチームに今季加入のギュンドガンが相手のミスを突いて先制点を蹴り込んだ。ドルトムントでのブンデスリーガ優勝経験、また昨季は、三冠を達成したマンチェスター・シティのキャプテンだった実力者のバルサ初ゴールは、チームに勢いを付けるのには十分だったはず。
会心の笑顔を見せるバルサイレブン、そしてその後ろに映り込む崩れ落ちるマドリーイレブン。手応えある写真を撮影することができた。
ベリンガム20歳vsガビ19歳の熱いバトル
実際、試合後のバルサ監督チャビは「60分の間、バルセロナは試合を支配した」とコメントを残している。しかしこの試合、メディアから最も注目を浴びたのは、白いユニホームの20歳、ジュード・ベリンガムだった。今季加入の20歳は、クラシコ前の段階で9試合8ゴール2アシストとチームの中心となる活躍ぶり。
ただ、その彼にボールが入るたびに襲い掛かったのが、紺とエンジを纏う19歳、ガビだった。中盤のダイナモとして縦横無尽に動き回り、局面では身体を投げ出した。サッカー選手としては小柄ながらも、空中戦でも10センチ以上長身の相手に打ち勝った。
また怪我人の多いバルサの中盤において、徐々に出場時間を伸ばす活躍を見せる20歳のフェルミン・ロペス、バルサ3シーズン目となるフェラン・トーレスが前線からプレスをかけ、マドリーのペースを作らせなかった。
さらにバルサ攻撃のアクセントとなったのが、ジョアン・フェリックス。ドリブル、パスと実力に疑いの余地はないものの、活躍の場を見出せなかった彼が、移籍市場最終日に加入となったバルサで自身の価値を示す勝負のシーズンとなる。トラップひとつでカルバハルをかわし、またフェイントと加速力でルディガーをぶっちぎり観客席を沸かせた。
ただバルサは、絶対的GKクルトゥワの負傷の穴を埋め、ケパが守るマドリーゴールを割ることができなかった。先のコメントに加えチャビは「マドリーを相手に2−0とできなければ、こういうことになってしまうんだ」と続けている。
38歳モドリッチは、やはり健在だった
60分以降、何が起きたのか。