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久保建英ソシエダ戦前にクラシコ逆転負けのバルサ…ベリンガム20歳は強烈だが、ガビ19歳にヤマル16歳ら“チャビ新世代”も魅力的なワケ

posted2023/11/02 17:00

 
久保建英ソシエダ戦前にクラシコ逆転負けのバルサ…ベリンガム20歳は強烈だが、ガビ19歳にヤマル16歳ら“チャビ新世代”も魅力的なワケ<Number Web> photograph by Daisuke Nakashima

激しいデュエルを繰り広げるガビとベリンガム。20代前半の彼らの闘いが、メッシとロナウドが去ったクラシコの新たな風景となるはず

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中島大介

中島大介Daisuke Nakashima

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Daisuke Nakashima

バルセロナとレアル・マドリーの宿命の対決「エル・クラシコ」。2023-24シーズン最初の対決はジュード・ベリンガムの活躍によってマドリーに軍配が上がった。しかし90分を通して見ると、バルサの若き新世代の躍動も興味深かった。バルセロナ在住の日本人フォトグラファー中島大介氏がファインダー越しにこの一戦を追った。

〈El Clasico〉

 伝統の一戦などと訳されるだろうか、ラ・リーガの最重要カードというだけでなく、世界で注目を集めるカードの1つだ。

 クリスティアーノ・ロナウドに続き2020-21シーズン、メッシがリーガを去った時、クラシコにとって1つの時代が終わりを告げた。そして今季、さらにベンゼマ、ブスケッツ、ジョルディ・アルバと、ここ十数年の激戦を彩ってきた戦士達も去った。若返りを図る両チームによって行われる、新時代のクラシコとなった。

カンプ・ノウ改修中…バルサの仮ホームは五輪会場

 ラ・リーガ23-24シーズン、最初のクラシコは、バルサのホーム、バルセロナで開催された。

 ただ会場は、市内南部にあるモンジュイックの丘に建つオリンピックスタジアム。1992年バルセロナオリンピックでは、女子マラソン銀メダリストの有森裕子が、この丘の坂道を駆け上がり、メイン会場となったこのスタジアム内でゴールを迎えている。

 有森がゴールしたことからも分かるように、サッカー専用競技場ではない。ピッチと観客席は離れて、収容人数も10万人弱のキャパを誇るカンプ・ノウの半分ほど。時に怖さを感じさせる程のサポーターからの圧を感じにくくなってしまっている。

 カンプ・ノウの全面改修工事の影響により、バルサは来シーズン半ばまで、モンジュイックがホームスタジアムとなる。今シーズン、リーガ、CLの試合とこの会場での撮影を行なっているが、スタンドが埋まることはなかった。

 雰囲気の欠如、街中にあるカンプ・ノウと比べた際のアクセスの悪さ、地元ファンの足は遠ざかっている。それでもこの日の入場者数は5万人を超え、クラシコの注目度の高さを改めて示した。

スタジアムにはミック・ジャガーが

 10月28日土曜日、現地16時15分キックオフ。

 眩しい青空の下、スタジアムを埋めるサポーターが作り出すモザイク。そして、ロック界史上最も有名なロゴとも云われるローリングストーンズのロゴが現れた。

 バルサのメインスポンサーとなる、音楽ストリーミングサービス「Spotify」とのコラボにより、ユニホームの胸ロゴなどを含め至る所に、ベロと唇のロゴが配置され、また本人たちもVIPシートに姿を現していた。

【次ページ】 ベリンガム20歳vsガビ19歳の熱いバトル

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