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「クボ…あいつ止めないと勝てないよ」マドリードのバルで敵地サポが久保建英22歳を超警戒…“動画に映らない”タケの虚ろなジレンマ
posted2023/11/02 17:01
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
10月29日、リーガ11節、ラージョ・バジェカーノ対レアル・ソシエダ戦撮影のためマドリードを訪れた。
前日にクラシコの撮影を行なったバルセロナより、高速鉄道で2時間45分。
バルセロナ中央駅サンツの出発は10時40分、早朝ではないが、前夜の写真作業が深夜2時近くまで続いたことを考えるとちょっとしんどい。
リーガ屈指の大一番クラシコとなると、やはり撮影後の処理も多くなる。とはいえこの日は、夏時間から冬時間への移行の日であった。
日本では馴染みがないが、10月の最終日曜深夜3時が2時へ巻き戻される。びっくりするほど自然に巻き戻される。寝ている間に移行は完結されていて、自然と1時間多く睡眠が取れる。その1時間は、冬から夏時間へ移る際にもれなく回収されるわけだが……この日ばかりは大きな1時間のプレゼントとなった。
近年はスマホやPCなどの時計もこの移行に対応しているため、翌朝、時間が1時間も変わったというのに何事もなかったように街は動き出す。
カフェや街中に設置された旧式のアナログ時計にだけ、時間がずれたことを感じることができる。これに伴い、日本-スペイン間の時差は、7時間から8時間へと変わる。
マドリードを本拠とする、ラージョという小クラブ
ラージョは、レアル・マドリー、アトレティコ・マドリーと共に首都マドリードを本拠地とし、俗にエレベータークラブと云われる、1部から3部を行き来するようなクラブである。
バルセロナからの電車が到着するアトーチャ駅でメトロに乗り換え、20分ほどで到着するPortazgo駅を出ると、まさに目の前に、収容人数1万5000人ほどのノスタルジーを感じさせるスタジアムが現れる。
バルに入って聞いたラージョファンの“タケ・クボ評”
スタジアム周りには、集合住宅が並ぶ。生憎の曇り空も相まって若干寂れた雰囲気の一角に、この地区に根付いてきた様子を感じさせる一軒の気になるバルを見つけた。
覗き込む店内は、ラージョのチームカラー赤と黒がそう思わせるのか、物々しさを感じさせる。