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第2期森保J最多ゴールは三笘薫、久保建英でも伊東純也でもなく…中村敬斗23歳、中山雄太26歳も「アキレス腱断裂」から復活〈進化の背景〉
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byEtsuo Hara/Getty Images
posted2023/10/14 17:01
田中碧のゴールに喜ぶ中村敬斗、伊東純也ら。日本代表は5試合連続のゴールラッシュとなっている
エルサルバドル戦での初ゴールに続いてトルコ戦で2得点、そしてカナダ戦でもゴール。A代表デビュー4試合以内での4ゴールはなんと、釜本邦茂以来58年ぶりの快挙だという。今や日本が世界に誇るドリブラー三笘だけでなく、決定力を持つ中村敬も左サイド2列目いるという事実が、現代表の強みとも言える。
現在スタッド・ランスで伊東とともに両翼を担う中村敬は、三菱養和SCを経て高校生にしてガンバ大阪と“飛び級契約”を結んだ。プロ2年目の2019年にはルヴァンカップのニューヒーロー賞を受賞し、その年の夏にはオランダへと渡ってヨーロッパ挑戦を始めると、21年に加入したオーストリアのLASKで決定力を磨き、22-23シーズンには公式戦17ゴールをマーク。その決定力にはイングランドの名門リバプールも熱視線を送っているという“移籍市場ゴシップ”まで流れたほどだ。
宮本監督から“堂安律と比べて”のゲキ
そんな中村敬はガンバ時代、当時の宮本恒靖監督に「(堂安)律が高3の時に残した結果と今の敬斗を比べると足りないよ」との激励を受け、さらにモチベーションを引き上げたというエピソードがある。
カナダ戦、中村敬は鮮やかなターンからゴールを決めて、シュートセンスの高さを見せた。しかし後半に入って相手マーカーの危ないタックルによって負傷し、担架に乗せられてそのまま交代。“左足の捻挫”と森保監督が会見で触れ、精密検査の結果が非常に気になるところだが……ケガを癒して、再び代表のピッチに戻ってくる姿を期待したい。