スポーツ名言セレクションBACK NUMBER
第2期森保J最多ゴールは三笘薫、久保建英でも伊東純也でもなく…中村敬斗23歳、中山雄太26歳も「アキレス腱断裂」から復活〈進化の背景〉
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byEtsuo Hara/Getty Images
posted2023/10/14 17:01
田中碧のゴールに喜ぶ中村敬斗、伊東純也ら。日本代表は5試合連続のゴールラッシュとなっている
2010年代から20年代初頭にかけては長友佑都、酒井高徳といった選手が長年その座を任されてきたものの、現在は伊藤洋輝を軸に、様々な選手を試してきた印象だ。
ただカタールW杯前後から、そのポジションを任される可能性が高まっていたはずだったのが中山である。Jリーグや東京五輪、W杯前から見てきたサッカーファンにとってはお馴染みだろうが……柏レイソル時代にはCB、ボランチでもプレーできる器用さを持つ中山は、カタールW杯アジア予選では長友との併用で定着。本戦メンバーにも選出されていたものの、大会直前にアキレス健断裂の重傷を負い、大舞台を逃した。
しかし、中山はその悲劇の瞬間でも気丈だったそうだ。
「担架でピッチから運ばれるときに、2026年W杯のことを考えていました。最善を尽くした結果、ケガをしたなら仕方ない。最高の自分に成長して次のW杯の舞台に立ってやろうと思ったんです」
冒頭の言葉は負傷後、電話をかけてきた森保監督に対しての言葉だ。気持ちを切り替えて腐ることなくリハビリに励んだ中山は23-24シーズン、所属するイングランドのハダーズフィールドで戦線復帰。9月以降はレギュラーポジションに定着してチャンピオンシップ(2部相当)で6試合1アシストの成績を残している。カナダ戦でも安定したプレーを見せた中山。26歳のレフティーが再び日本代表の左サイドを活性化させようと奮闘している。
中村敬斗が“劣っている”と言われて火がついた瞬間
<名言3>
普通に比べると僕が劣っている。それをストレートに言われて、スイッチが入りましたし、やる気が出ましたね。
(中村敬斗/NumberWeb 2018年12月1日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/832700
◇解説◇
第2期森保ジャパンで最もゴールを奪っているのは、三笘でも久保でも伊東でもなく……23歳の若武者、中村敬斗である。