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第2期森保J最多ゴールは三笘薫、久保建英でも伊東純也でもなく…中村敬斗23歳、中山雄太26歳も「アキレス腱断裂」から復活〈進化の背景〉
posted2023/10/14 17:01
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Etsuo Hara/Getty Images
<名言1>
化け物になってここに戻ってきたいなと思います。
(田中碧/Number特別増刊号 2022年12月15日発売)
◇解説◇
第2期の森保ジャパンが、驚くべきゴールラッシュで白星を積み重ねている。
<第2期森保ジャパン成績>
3月24日 vsウルグアイ:△1-1 得点者:西村拓真
3月28日 vsコロンビア:●1-2 得点者:三笘薫
6月15日 vsエルサルバドル:○6-0 得点者:谷口彰悟、上田綺世、久保建英、堂安律、中村敬斗、古橋亨梧
6月20日 vsペルー:○4-1 得点者:伊藤洋輝、三笘、伊東純也、前田大然
9月9日 vsドイツ:○4-1 得点者:伊東、上田、浅野拓磨、田中碧
9月12日 vsトルコ:○4-2 得点者:伊藤敦樹、中村敬2、伊東
10月13日 vsカナダ:○4-1 得点者:田中2、オウンゴール、中村敬
国際親善試合とはいえ、直近5試合で22ゴール、無得点に終わった試合はない。これだけの快勝を積み重ねているのはここ30年間の日本代表を振り返っても記録、記憶ともにないレベルだ。
カナダ戦、その契機を切ったのは田中碧だった。開始早々の前半2分に波状攻撃からミドルシュートで先制ゴールを奪い、幸先よいスタートを切った。試合全体を見ても果敢に前線へと顔を出すプレースタイルで、田中らしい積極性を見せた。
W杯での“三笘の1ミリ”ゴールと、悔しさを晴らすために
田中と言えば、語り草になったのはカタールW杯スペイン戦での“あのゴール”だ。堂安のゴールで追いついて勢いに乗る日本は“三笘の1ミリ”の折り返しに反応した田中が身体ごとボールをゴールに押し込み、これが日本を決勝トーナメントに導く決勝点となった。
「うまくいっていない時から、自分ならここで点を取れると信じてやってきた」
このように喜びを語った一方で、クロアチア戦で敗戦したのちには「この悔しさを晴らすのは4年後」と、2026年W杯に向けての決意を口にした。
田中が主戦場とする中盤インサイドハーフ、ボランチには遠藤航(リバプール)、守田英正(スポルティング)、鎌田大地(ラツィオ)と各国強豪クラブに所属するライバル、そしてパリ五輪世代の突き上げもある。その中でドイツのデュッセルドルフに所属する田中は、日常の戦いでも存在感を放てるか。
アキレス腱を断裂した瞬間に「26年W杯を考えた」
<名言2>
日本代表を全力で応援します!
(中山雄太/Number特別増刊号 2022年12月15日発売)
◇解説◇
選手層が分厚くなった日本代表だが、あえて“課題ポジション”を挙げるとするなら……その1つは左サイドバックである。