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ドゥラメンテの“パカパカ歩き”を忠実に再現…アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』の“史実”を考察してみた「キタサンが使った糸の色は…」 

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屋城敦

屋城敦Atsushi Yashiro

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photograph by©2023 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」製作委員会

posted2023/10/06 18:00

ドゥラメンテの“パカパカ歩き”を忠実に再現…アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』の“史実”を考察してみた「キタサンが使った糸の色は…」<Number Web> photograph by ©2023 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」製作委員会

1話の冒頭、皐月賞の最終直線を走るキタサンブラック。話題になった1話に盛り込まれた史実を読み解いていく

ドゥラメンテの“パカパカ歩き”

 返しウマではドゥラメンテの“パカパカ歩き”が見られた。前脚を大きく上げながら歩く独特の歩様は、曾祖母ダイナカールからの遺伝と言われている。ちなみに、ダイナカールの4番仔にしてドゥラメンテの祖母であるのがトレセン学園の生徒会副会長のエアグルーヴである。

 アニメ『ウマ娘』のレースでは、関西テレビなどフジテレビ系列の競馬中継での実況で生まれた名フレーズが盛り込まれていることが多いが、今回もフジテレビ青嶋達也アナの名調子が随所で登場する。そのひとつ「人事を尽くして栄光を待つ。いや執念で、その手に掴み取れ!」の言葉とともに、頂点を目指す2400メートルの旅程がスタートするのであった。

 それまでと同様、2番手に控えて先団を進むキタサンブラックだったが、1000メートル通過が58秒8とややハイペースの展開に。こうなると、後方に控える差し・追込勢が有利である。第4コーナーの出口で仕掛け、抜け出しかけるも、後ろから迫るバ群に飲まれていく。勝ったのは皐月賞に続いてドゥラメンテ。後方に構えたサトノクラウンも3着に入っている。なお、史実ではさらに2着にサトノラーゼンが食い込んでおり、その後の菊花賞ではサトノ代表として出走することになる。

あの2人がついに喋りだす

 主人公のキタサンブラックが14着と大敗するという、残念な結果に終わったこのレースだが、代わりに随所に仕込まれていたネタにも注目してほしい。本記事では『ウマ娘』おなじみのあのキャラについて紹介する。

 観客席には、いきなりトリビアや秘蔵データを披露しては「どうした急に」とやり取りを始める謎のモブ男性キャラクター、“ますお”と“みなみ”が第2期に続いて登場。

 ダービーでは「エイシンフラッシュ、タニノギムレット、スペシャルウィークなど、データ的には皐月賞3着のウマが勝つことも多い」というデータをいきなり持ち出してくる(本当にどうした急に)。そしてこの年の皐月賞3着はキタサンブラックだと力説、視聴者に期待を抱かせる。

 山あり谷ありのストーリーだけでなく、史実や独自の世界観を交えた多様な小ネタが随所で楽しめる、情報量の多い作品となっているアニメ第3期。第2話以降も期待に違わぬ展開が楽しめそうだ。

#2に続く
アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』に秘められた史実を考察してみた「マチタンのクモ茶の由来」「このセリフは、あの歌詞?」【ウマ娘考察#2】

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