Number的、ウマ娘の見方BACK NUMBER
ドゥラメンテの“パカパカ歩き”を忠実に再現…アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』の“史実”を考察してみた「キタサンが使った糸の色は…」
posted2023/10/06 18:00
text by
屋城敦Atsushi Yashiro
photograph by
©2023 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」製作委員会
2023年10月4日から放送が始まった、TVアニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』。クロスメディアコンテンツ『ウマ娘 プリティーダービー』(以下、『ウマ娘』)の柱のひとつであり、2018年4月期、2021年1月期に続く第3期となる。
新旧さまざまな名馬たちをモチーフにした“ウマ娘”たちの物語を描く『ウマ娘』。ゲームが爆発的にヒットし、リアル競馬とのコラボレーションにも積極的で、地方競馬や馬産地の活性化、引退馬の保護にもひと役買うなど、いまや競馬界にとっても大切な存在となっている。
その魅力は、競馬を知らなくても親しみやすい魅力的なストーリーや設定と、史実要素を徹底的に落とし込んだ“史実へのこだわり”にある。今回は、第1話における注目ポイントの数々をピックアップして紹介していく。 ※ネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。
新旧さまざまな名馬たちをモチーフにした“ウマ娘”たちの物語を描く『ウマ娘』。ゲームが爆発的にヒットし、リアル競馬とのコラボレーションにも積極的で、地方競馬や馬産地の活性化、引退馬の保護にもひと役買うなど、いまや競馬界にとっても大切な存在となっている。
その魅力は、競馬を知らなくても親しみやすい魅力的なストーリーや設定と、史実要素を徹底的に落とし込んだ“史実へのこだわり”にある。今回は、第1話における注目ポイントの数々をピックアップして紹介していく。 ※ネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。
お祭り感あふれる勝負服
アニメではおなじみのナレーション(CV:藤井ゆきよ)によるイントロダクション。映し出されたのはイースター島ならぬ“ウマースター島”とでも言うべき島。そして最後に出てきた石像にはそっくりなウマ娘がいる。それが本作の主人公であるキタサンブラックなのだ。
お祭りの法被を彷彿とさせる勝負服を始め、明るく、華やかなイメージそのままな明朗快活なキャラクターとなっている。
そして場面は“中山レース場”へと切り替わる。クラシック三冠の初戦、皐月賞がいきなりクライマックスを迎えていた。ここまで無傷の3連勝で臨んでいたキタサンブラックは2番手につけ、同じく無傷の3連勝で1番人気だったサトノクラウンは大外からまくりを開始する。
ドゥラメンテの衝撃
しかし、このレースの主役となったのはそのどちらでもなく、4戦2勝、近年有力視されている共同通信杯からの直行組だったドゥラメンテ。「荒々しく、はっきりと」という意味を持つ名前そのままに、第4コーナーで内から外へ大きく斜行しながら抜け出し、そこから豪快に差し切るという才能むき出しの強さを見せて勝利した。
史実でも同様のレースぶりで、鞍上のミルコ・デムーロ騎手は進路妨害があったとして開催4日間の騎乗停止処分を受けている。