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JリーグPRESSBACK NUMBER
SNSで話題「横浜F・マリノスのスタグル」は何がスゴいのか? 豪快肉料理や絶品スイーツに脱帽「夢の一皿」「どこの専門店にも負けない」
text by
原壮史Masashi Hara
photograph byMasashi Hara
posted2023/09/29 11:02
多くのサポーターを魅了する横浜F・マリノスのスタジアムグルメ。そのスゴさを味わうため、日産スタジアムで「食い倒れ取材」を敢行した
夏場は急速冷凍で鮮度を保ったいちごが使われる。冬場には旬を迎えた生のいちごが登場するとのことだが、暑い夏に食べるフローズンいちごのおいしさもまた格別だ。暑さと勢いにまかせて、夏季限定のいちごおり(600円)も堪能した。甘酸っぱく爽やかな涼風が、口内を吹き抜けていった。
どのキッチンカーもクオリティが高すぎる!
「どのお店もハイレベルで、一般的にイメージするスタグルの域をはるかに超えてますね。これは並ぶ価値がありますわ……」
A氏は得心がいったというように何度も頷き、ミートボールを口に運んで目を細めた。
西ゲート方面に移動した我々は3店舗目のグルメを堪能しながら、各キッチンカーの“平均レベルの高さ”を感じていた。まだ試合まで3時間以上あるにもかかわらず、既にあちらこちらで列が延びている。手元にあるのは、15分ほど並んで購入した『ドン・パニーニ』の本日の3種盛り(1300円)だ。
イタリア風ミートボールはトマトソースと絶妙なハーモニーを奏で、プリッとジューシーな若鶏のコンフィはハーブの香りが次の一切れを口に運ばせる。和風オニオンソースが肉の旨味を引き立てる豚肩ロースのグリルも絶品。どれもご飯やお酒のお供にピッタリで、お皿に盛りつければお洒落なレストランやバーで提供されていそうな高級感がある。セットのライスをサラダに変更できる点も、我々のような“食べ歩き勢”やダイエット中の人にとっては嬉しい心遣いだ。
「いや、本当にうまいっす……」
「うまいっすねえ……」
並んだ時間が全く惜しくないと心から思える質の高さに、我々は語彙力を失っていた。
横浜F・マリノスのスタグルは、いかにしてこれほどのクオリティに達するに至ったのだろうか。後編では、クラブの運営担当者に直撃しつつ、さらなるグルメレポートをお届けする。
<後編に続く>