「これは見事ですね……」

　思わずそんな言葉が漏れるほど、ビジュアルもハットトリック級のインパクトだった。3種類の肉がライスを覆い尽くしている。撮影もそこそこに、カメラを箸に持ち替えざるを得なかった。

『GRILL TOKYO』のハットトリックセット（1500円）

　気づけば、目の前には空の容器があった。しっとり柔らかなローストビーフはソースの味付けも絶妙で、ライスをかきこむ手が止まらない。しかもそこに、食べ応え満点の香ばしいチキン、肉々しくジューシーなソーセージが加わる。1品目にして、我々は「これはもう優勝ですね」「優勝です」と頷き合って次のグルメを目指した。

絶品いちごスイーツ「食べてもらえればわかります」

　早くも優勝した我々は、2品目としてデザートを選択。いちごスイーツが大人気の『ベリーズベリー』に足を運んだ。

　栃木県のいちご農家が直営するキッチンカーは、7人態勢でサポーターを迎えている。うち4人はパティシエだそうで、繊細な技術を駆使して作られる「映えまくる見た目」もサポーターを魅了している。そして、食べればその味の虜になる。

いちご（とちおとめ）をふんだんに使用したスイーツが人気の『ベリーズベリー』

「どこの専門店にも負けないですよ。食べてもらえればわかります。絶対に間違いないので」

　自身の畑で育てたいちご（とちおとめ）に絶大な自信を持つオーナーは「本当に、マリノスさんとのご縁ありきですよ」と話してくれた。もともとはキッチンカーをやっていたわけではなく、手探り状態で出店できる場所を探していたところ、スタグル全体のプロデュースを担うCDA（Catering&Delivery Service Association／横浜F・マリノスのオフィシャルスポンサー）と繋がったという。

　夏の太陽がどんどん商品を溶かしていってしまう。ストロベリーバブルワッフル（880円）を注文した我々は今回も撮影を早々に切り上げて、実食に入った。

　自慢のいちごの味は言わずもがな、ふっくらもっちりとしたバブルワッフルの生地の完成度も素晴らしい。そして両者を結び付けるクリームも甘すぎず重すぎず、食べ進めていってもいちごの酸味と甘さが際立つバランスになっている。付け加えるなら、ボリュームも満点だ。

『ベリーズベリー』のストロベリーバブルワッフル（880円）

　編集のA氏が言う。

「もし街のスイーツ専門店でプレートスタイルで出てきたら、1000円以上はするんじゃないですか？」

「苺をこんなに使って、このクオリティで、この値段……。実際に食べたら、そりゃまた並びますよね」

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