フィギュアスケートPRESSBACK NUMBER

浅田真央32歳が“トリプルアクセル”に再挑戦!「キックボクシングやってみたいですね」 第3弾アイスショー構想と共に明かした“夢” 

text by

野口美惠

野口美惠Yoshie Noguchi

PROFILE

photograph byAsami Enomoto

posted2023/09/21 17:01

浅田真央32歳が“トリプルアクセル”に再挑戦!「キックボクシングやってみたいですね」 第3弾アイスショー構想と共に明かした“夢”<Number Web> photograph by Asami Enomoto

準備期間を含め2年にわたる全国ツアー『BEYOND』を終えた浅田真央さんが、第3弾となる新たなアイスショーの構想を語った

「自分はあまり言葉で伝えるタイプではないので、最初は、自分の頑張る姿を見せれば皆がついてきてくれると思っていました。でも言葉で伝えないと分からないタイプの人もいるし、言わなくても時間が経つと伝わる人もいる。色々な出来事がある度に、まず自分で考えて、解決して、それをどんな風に伝えたらいいのか考えて、というのを1回1回やっていきました。自分も成長しながらチームを作っていった感じがします。でも一番大切なのは、やはり自分が常に一生懸命になることかなと思いました」

 浅田さんを含めてメンバーは11人。オーディションよりも前、最初に声をかけたのは、ペア経験者の柴田嶺さん(36)だった。

「サンクスツアーの時に、2人で演じるプログラムで『ここでリフトができたら様々な表現が出来るな』と思うことが多かったんです。嶺くんは強い覚悟を持ってこのショーに飛び込んできてくれました」

 柴田との演技は息が合い、強いパートナーシップが生まれた。

「ショーの本番で、リフトを持ち上げている時に転倒してしまったことがあるのですが、それでも次のリフトに向けて演技を続けました。あの場面を一緒に乗り越えることができた時の感謝は、忘れられないです。嶺君とは、一緒に振り付けしたナンバーもありますし、大変なときもお互いを信じて滑り切れたと思います」

 最年長の田村岳斗さん(44)も大きな存在だった。

 現役時代は氷上の貴公子として人気のあった田村さんが、40代でショー復帰した姿は、往年のファンの間でも大注目となった。

「選手時代とは違う、渋さを増した岳斗さんの姿を、私も見られて嬉しかったですし、ファンの皆さんにもお届けすることが出来て良かったと思います。そして最年長の岳斗さんがいなければ、このチームはまとまらなかったと思います」

年齢も個性も違う11人が一体となって

 メンバーの一人ひとりから、助けられた思い出が多いという。

【次ページ】 年齢も個性も違う11人が一体となって

BACK 1 2 3 4 5 NEXT
浅田真央

フィギュアスケートの前後の記事

ページトップ