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りくりゅう“最大の謎”「木原龍一はなぜ、三浦璃来を片手で持ち上げられるのか?」高橋成美が4年前に語っていた“その要因”「足の筋肉がすごい」
posted2026/02/26 11:10
りくりゅうペアで話題の「リフト」。なぜ持ち上げられる?
text by

野口美惠Yoshie Noguchi
photograph by
Asami Enomoto / JMPA
Sports Graphic Number 1043号(2022年1月7日発売)[高橋成美からのエール]三浦璃来&木原龍一「仲睦まじき最強ペア」をミラノ・コルティナ五輪で金メダルを獲得した記念として特別に無料公開します。〈全2回の1回目/2回目に続く〉※表記などは基本的にすべて初出時のまま
三浦璃来と木原龍一の2人が、笑みをたたえリンクを颯爽と駆け抜けていく。昨季(編注:2021年シーズン)の世界選手権10位、今季(編注:2022年/以下同)はGPシリーズで連続の表彰台入りを果たした2人を見て、誰もが「日本にこんな上手いペアがいたのか」と驚いたことだろう。ペアのソチ五輪代表の高橋成美は、2人の強みをこう語る。
「2人が評価されているのは、シングルの日本人選手ならではの強みが、ペアにプラスされたことです。日本人はもともと膝を使ったスケーティングや丁寧なエッジワークの技術は高い。でも今まではペアとしての技術が高くないことで『上手いシングルスケーターが一緒に滑ってる』と言われ、一人一人の良さも認められてこなかったんです。2人はペアとしての技術が世界トップクラスになったことで、改めてスケーティング力の良さがプラスされた印象です」
「期待されていなかった」12年前のペア
木原は'13年1月にペアに転向し、わずか1年の準備で、高橋とともにソチ五輪に出場した。高橋はその五輪をこう振り返る。
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「私たちの合い言葉は『勝ちに行こう』ではなく『怪我しないようにしよう』。団体戦の要員としてそこにいるだけの立場、期待されていないという居心地の悪さがありました。結局、団体戦では力になれなかったという思いが強かったです」
複雑な思いを抱えたソチ五輪を経て、2人はペアを解消。木原は須﨑海羽とのペアで平昌五輪に出場し、'19年に三浦と出逢った。当時の三浦はペア経験4年目。2人が初めてトライアウトした日に「トリプルツイストが高く上がった」という話は有名だ。

