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オリンピックへの道BACK NUMBER
「次のオリンピックで…」りくりゅう、坂本花織、鍵山優真が“話し合った日”…個人戦メインのフィギュアで、日本代表はなぜ“最高のチーム”だったのか?
posted2026/02/27 11:03
団体戦でも個人戦でもメダルを獲得したりくりゅう、坂本花織、鍵山優真
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
Asami Enomoto/JMPA
◆◆◆
フィギュア日本の躍進を生んだもの
ミラノ・コルティナ五輪で金1、銀3、銅2と計6個のメダルを獲得したフィギュアスケート日本代表。北京五輪での4個がこれまでの最多記録であったから、それを更新したことになる。
また、一つの国が一大会で獲得したメダル数の最多はこれまで6個(2022年北京五輪のROC=ロシア五輪委員会)であったから、日本はそれと並び、オリンピックのフィギュアスケート史上最多タイを記録したことにもなる。躍進と言ってよいだろう。
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何がこの成績をもたらしたのか。
まず言えることは、今大会には、そもそもメダルを狙う地力を持つ選手が多くいたということだ。それは今シーズンのグランプリシリーズなどでの成績が示している。
そしてその力を、大舞台の重圧に押しつぶされることなく、発揮することができたことが団体戦の銀メダルとともに、個人戦での5個のメダルに結びついている。
ただ、それは簡単なことではない。どの競技でも、緊張によって本来の実力を出し切れずに終わる選手はいる。そうしたケースが珍しいことではないことは、これまでの大会のさまざまな場面にも示されている。
ではなぜ、フィギュアスケート日本代表でメダルを狙える位置にいた選手たちは、力を出せたのか。
木原龍一「なんだろう…とにかく仲がよかった」
まずは選手たちの言葉に耳を傾けたい。
今大会の日本の活躍を振り返る中で、坂本花織はこう話している。
「全員が同じ方向を向いて、同じ目標に向かって進んでいけたことが、いちばんまとまった要因かなと思います。やっぱり一人でも『これくらいでいいや』と思ってしまうと、どうしても団結力が下がってしまうと思うんですけど、全員がいちばんいい色のメダルを目指す気持ちで挑んだのがいちばん大きかったです。その気持ちが個人戦に向かって続いていたと思うので、それがきっとチームジャパンの団結力にもつながったのではと思います」
木原龍一は言う。
「僕自身は特にたいしたことはしてないんですけど、全員が何か役割を持っていて、みんなが『みんなのために』っていう思いを持っていたので、それが一つのチームになったのが大きかったと思います。坂本選手がすごく明るかったので、さらにみんなを固めてくれて……。キャプテン(アイスダンスの森田真沙也)がまとめてくれて。なんだろう……。とにかく仲がよかったです」
2人が指摘するのはそれぞれであっても、共通して伝わってくるのは、チームとしてのまとまりの強さだ。

