海外の現場からBACK NUMBER
ドイツのバスケをセクシーに。主将シュルーダーの献身。
posted2023/09/14 09:00
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph by
Getty Images
試合後、デニス・シュルーダーは疲れを感じさせない機敏な動きでダーク・ノビツキーのもとに走り寄り、後ろから飛びついた。
8月27日、沖縄で行われていたFIBAワールドカップ1次ラウンドのドイツ対オーストラリア戦でドイツの応援をしていたノビツキーが帰途につこうとしていた時だった。驚いたノビツキーも、それが誰かわかるとすぐ笑顔になった。
この日、シュルーダーは30点、8アシストの活躍を見せ、世界ランキング3位のオーストラリアを倒す原動力となった。ドイツ人選手がW杯の試合で30点を記録したのは、ノビツキーに次いで2人目のことだった。