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大谷翔平の靭帯損傷は“誰の責任”なのか? ケガまでの数日間にあった、エンゼルスと大谷の決定的なミス「彼は手術を受けるのではないか」 

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笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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photograph byJIJI PRESS

posted2023/08/26 17:07

大谷翔平の靭帯損傷は“誰の責任”なのか? ケガまでの数日間にあった、エンゼルスと大谷の決定的なミス「彼は手術を受けるのではないか」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

8月23日(日本時間24日)のレッズ戦で緊急降板となった大谷翔平

 球団は大谷の真摯な言葉を信じ、信頼することで関係性をより深めようとした。一方で大谷は球団の信頼に対し、責任を果たさなければいけなかったのも事実だ。ミナシアンGMは23日の会見で「これまでに靭帯損傷の兆候はあったのか」と問われ、こんな言葉を残した。

「いいえ。彼は何も異常を訴えなかった。痙攣や脱水症状はあったが、今日初めて降板してから『肘のあたりに痛みがある』と言ってきた。痛みということを聞いたのは初めてだった」

大谷翔平の“靭帯損傷”を招いた「決定的なミス」

 大谷は3日のマリナーズ戦では4回無失点ながら59球で降板。試合後、右中指がつったこと明かした。中5日をおいた9日のジャイアンツ戦では6回1失点で10勝目を挙げたが、その4日後、自ら首脳陣に右腕の疲労を訴え、先発を1回飛ばして欲しいと直訴した。それから中13日をあけた23日に異変は起こった。

 この流れを振り返っただけでも、両者には決定的なミスがあった。異変を詳細に報告できなかった大谷。管理能力、体制が甘いとしか言いようがない球団。二刀流という特殊事情を言い訳にした両者の失敗だと感じている。

 だが、時間は巻き戻すことはできない。この経験を糧とし、次に生かしていくことが両者に求められる使命だ。

 周囲はこの緊急事態にも、大谷の次期契約の予測について騒がしい。そんなことは今、論ずることなのか。そう感じるのは筆者だけなのであろうか。野球界の至宝が下す決断を待ちたい。

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