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「期待してもらっていい」フランクフルトと契約満了…渦中の鎌田大地(26歳)が本音で語った“移籍先の条件”「お金には興味がないんです」
posted2023/07/05 11:01
text by
涌井健策(Number編集部)Kensaku Wakui
photograph by
Kiichi Matsumoto
「移籍できなかったら、ニートになるだけなんでね。ふふふ(笑)」
フランクフルトとの契約を満了した鎌田大地。彼の移籍に関するニュースや噂話が、毎日、WEB上を飛び交っている。
ACミランへの移籍が「確実」と報じられたかと思えば、マンチェスター・ユナイテッドやドルトムント、モウリーニョ率いるローマが興味を持っていると噂を流され、ここ数日は久保建英の所属するレアル・ソシエダ、ミランのライバルで欧州チャンピオンズリーグ(CL)準優勝のインテルの名前も浮上している。果ては、サウジアラビアからビッグオファーも……というものまで。
だが、そんな渦中にある本人は、冒頭の言葉のようにいたって冷静。デリケートな移籍に関する話題についても、しっかりと話をしてくれた。
「まずお金にはいっさい興味がないんです。もう、どこのクラブにいってもある程度はもらえると思うので。あとは、どこのエンブレムをつければ、引退したときに自分で誇れるか。だからこそ、歴史のあるクラブ、世界的知名度のあるクラブでプレーしたいというのが一番ですね」
「あのアンセムを聞き続けたいと思いました」
鎌田選手が付け加えたクラブの条件は、現代サッカーの最高峰である欧州チャンピオンズリーグへの出場権を持っていることだ。
「いろんな人がプレミアリーグに魅力を感じると言うし、リーガが一番という人もいます。でも、僕にとっては昔からチャンピオンズリーグなんで。今シーズン、初めてCLのピッチに立って、ホームの初戦でCLのアンセムを聞いたときは、痺れたし、興奮もした。まぁその試合は(スポルティングに)3-0でボコられたんですけど(笑)。でも、あそこで、あのアンセムを聞き続けたいと思いましたね」
過去に届いたオファーなどについても明かしつつ、昨夏フランクフルトに残留した理由であるオリバー・グラスナ—監督とのやりとりについても詳細に教えてくれた。プレイヤーとしての周囲の評価、欧州の移籍事情を自分なりに把握しているからこそ、落ち着いていられるのだろう。
「さすがにニートになることはないと思うので、オフもあと数日で終わるし、いいニュースをみんなに届けられたらと思います」
MCを務めたミムラユウスケさんが「それは、期待していい、ということですよね?」と合いの手をいれると、表情を崩さずに注目の発言が飛び出した。
「期待してもらっていいんじゃないですかね。しっかりしたオファーも届いているので、大きなクラブでやれるのは間違いないと思う」
欧州最高峰の舞台で、どんなエンブレムをつけてプレーをするのか。新天地決定の正式なリリースを待ちたい。
観客から飛び出した「奥様とのなれそめは?」
もちろん、トークショーでは移籍に関する話以外にも、多くのことを語ってくれた。
・オフシーズンでも、バラエティー番組などには出演しない理由
・高校時代、サガン鳥栖の練習に参加して播戸竜二選手からパンツをグイグイ引っ張り上げられたわけ
・「仲がいい」けど「話があわない」長谷部誠選手に小言をいわれた爆笑エピソード
・日本代表で森保一監督に一度だけ自分の意見を伝えに行ったタイミング
また、観客から飛び出した「奥様とのなれそめは?」というド直球の質問に対しても、初めて試合に招待したときの秘話を含めて丁寧に回答。そのほかにも、ピッチで冷静にプレーする鎌田選手のイメ—ジを、いい意味で覆してくれる笑いありの時間になった。
「99%の人には誤解される」と自虐的に笑う鎌田選手。だが、その発言の真意を知れば、日本代表の背番号8のプレーにより注目したくなるはずだ。
【全編はこちら】トークショーのアーカイブ動画は、雑誌ナンバーの記事がすべて読めるサブスクNumberPREMIERの鎌田大地「サッカー人生の頂へ」からご覧になれます。