――1990年にグアラニー（注：サンパウロ州の中堅クラブ）へ移籍し、1991年前半はリオの名門フラメンゴでプレーした後、この年7月に読売クラブへ移籍します。日本へ渡ることになったいきさつは？

「カズと仲が良かった縁で、カズの父・宣雄さんが僕の代理人だった。彼が、移籍の橋渡しをしてくれたんだ」

日本のフットボールについての知識は？

――当時、日本と日本のフットボールについての知識は？

「ほとんどなかった。でも、僕がグアラニーで指導を受けたペペ（注：1950年代から60年代にかけてサントスでペレと共にプレーした名左ウイングで、ブラジル代表でも活躍した。現役引退後は指導者となり、ブラジル国内のビッグクラブなどを率いた）が監督で、コーチングスタッフにもブラジル人がおり、ラモス（瑠偉）、カズらポルトガル語がわかる選手がいると聞いた。それに、もうすぐプロリーグができる予定ということに、大きな魅力を感じた。条件も良かった」

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　ブラジルとは地球の反対側にある日本の地に、どんなフットボールがあるのか。トニーニョはJリーグ開幕を控えたタイミングで来日し、様々な出来事に衝撃を受けることになる。さらに代名詞となる「飛行機ポーズ」にも、日本国内での移籍後に“ある変化”が起きたのだという――。

＜#2につづく＞

#2に続く

「JALの人が飛行機ポーズを喜んで…（笑）」「浦和ではパジェロを」“Jリーグバブル裏話”を懐かしのFWトニーニョ58歳が告白