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今季9点目! 久保建英が凄まじい「バルサ撃破ドリブル、ブスケッツ退団・優勝セレモニーが同時に」カメラマンが見た“美しいカンプノウの夜”
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2023/05/24 11:00
アンス・ファティとマッチアップする久保建英。ソシエダはCLに向けて大きな1勝、敗れたバルサも試合後の優勝セレモニーで沸いた
久保のアシストはつかなかったが、守備のスイッチからゴールまでの道筋と、久保が作り出したゴールだった。
ゴールを見届けると、同じくゴールを作り出したスビメンディの元へ駆け寄り、そして仲間たちとCLへ近づくゴールを祝った。
バルサを去るブスケッツが優勝トロフィーを
84分、バルサからの退団が発表されたブスケッツの交代が告げられると、満員のスタジアムからスタンディングオベーションが送られた。
90分、レバンドフスキのゴールでバルサがなんとか意地を見せ、1-2で試合終了の笛が鳴らされた。メリノは跪き、雄叫びを上げた、久保は、同じく交代出場となったマリン、カルロス・フェルナンデスと勝利を祝った。
とはいえリーグ優勝は、長いシーズンを戦い抜いた結果辿り着くもの。この1試合の敗戦でケチがつくものではない。試合後の優勝セレモニーで、バルサの選手たちは喜びを爆発させた。
ほとんどのファンもスタジアムに残り、宴を楽しんだ。
チャビ、イニエスタ、メッシがいなくなったバルサ。そのバルサから去ることとなったブスケッツが掲げるトロフィー。バルセロナを拠点にカメラマンとして活動してきた自分にとっては感慨深いセレモニーとなった。
アルメリア戦で久保はCLへ近づく決勝ゴールを決めた
そして23日、中2日で迎えた対アルメリア戦。ホームのソシエダは、バルサ戦の勝利を無駄にしないためにも、そして残留争いに巻き込まれる相手に確実に勝ち切りたい試合だった。
しかし残留争いに巻き込まれるアルメリアの必勝の戦いに、ソシエダは試合を支配しながらも決定機を迎えるまでには至らなかった。
それでも前半アディショナルタイム、この日先発、右サイドに入った久保の元にボールが入ると、スピードに乗ったまま小刻みなタッチでボックス内に進入する。相対したDFをシュートフェイントで倒すと、ファーサイドへ弧を描く弾丸シュートを蹴り込んだ。この今季9ゴール目となる久保のゴールをソシエダは守り切り、CL出場権獲得へまた一歩近づいた。
バルサ戦に続きキレのある動きを見せた久保は、フルタイム出場。この試合のMVPに選出されている。
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