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「クボはタレントはあるが…」“辛口のマドリー番”を見返す久保建英8ゴール目!“2つのレアル”でのガチ評価「シルバの存在は財産」
posted2023/05/03 17:01
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Mutsu Kawamori
<証言1>
クボが「試験」をクリアできたと言えるシーズンは1年目しかない。彼はもっと多くを要求されるべき選手だ。
(ハビエル・シジェス/ディアリオ・アス/NumberWeb 2022年8月21日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/854298
◇解説◇
ラ・レアルで押しも押されもせぬ中軸となった久保が、またしても大仕事をした。現地時間5月2日(日本時間3日)に行われたレアル・マドリー戦でホームのレアレ・アレーナに歓喜の渦を巻き起こしたのは後半2分のことだった。
マドリーはビルドアップでGKクルトワからDFミリトンにつないだが、そのミリトンがターンで足を滑らせ、クルトワへのリターンパスがズレる。これに対してゴール中央へと走り込んだ久保が瞬時に反応して左足ダイレクトでゴールに流し込んだ。オサスナ戦に続く2戦連発、さらに古巣からのゴールということもあって久保は一瞬、喜ぶのを躊躇する聡明さを見せたが――熱狂のスタジアムに膝からのスライディングで応えた。チームも退場者が出たマドリー相手に終盤の追加点で2-0と勝利し、来季チャンピオンズリーグ圏内の4位確保に向けて大きな1勝になった。
タレントは持っている。あとはそこに執念と信念を
昨季まで久保は、マドリーが保有権を持っていたもののビニシウス、ロドリゴ、アセンシオら各国ワールドクラスが居並ぶチームの中で出番はなく、期限付き移籍を繰り返した。こういった経緯もあってか、今季開幕前の現地紙「AS」のマドリー番記者であるシジェス氏は「ヨーロッパにおける日本人選手は、昔から『タレントはあるが競争力に欠ける選手』というイメージが持たれてきた。今のクボもそうだ」と厳しく評しつつも「タレントは持っている。あとはそこに執念と信念を加え、キャリアを立て直すための正しい選択ができるかどうか」と、ソシエダ移籍がターニングポイントになるのでは、と見立てていた。
なお今回の一戦で「マルカ」紙は――国王杯、CL制覇に照準を絞っているとはいえ不出来だったマドリーを嘆くとともに――久保について「素晴らしいフットボーラーであることを証明した。マドリーではパスポート(EU外選手の枠)の問題でチャンスがなかったが、彼はチャンスを得るためにここ(ソシエダ)に来た」と記載し、評価している。
セスクを連想してもらうのが手っ取り早いが…
<証言2>
久保は前向きで物怖じしない性格の持ち主だ。これもまた貴重な資質であり、バスクで生きていく上ではアドバンテージになる。
(フィル・ボール/NumberWeb 2022年9月2日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/854444
◇解説◇
22-23シーズンの久保はリーガ開幕から軽快なプレーを見せてきた。