「（AZのホームゲームでユナイテッドは）Bチームだったと思います。オールド・トラフォードでやったときは、もう少しちゃんとしていたかもしれないけど。でも今日（のウェストハム）と比べると、マンチェスター・ユナイテッドは抜いていたんだなあと。目つきとか、準備の質とか、ボールを持った時の怖さとか、すべてが全然違いました。彼ら（ウェストハム）は優勝を目指しているので、本気度を感じました。だからこそ、真剣勝負ができたし、自分の成長を確認することもできたので、やっぱりこういう舞台にいることが大事なんだなと思いました」

19年、ユナイテッド戦での菅原。マティッチを抜き去る　©Getty Images

ロンドンいいっすね！CoCo壱とか一風堂とか…

　そう語る菅原の当面の目標は、来週の第2戦での逆転突破だ。そして先々の目標としては、この日に対戦したような相手と毎週やり合える舞台、プレミアリーグだろう。

「サッカーをやっているからには、最高の舞台を目指す。それが選手としての使命であり、僕の目標でもあるので。しかしロンドン、めっちゃいいっすね。CoCo壱とか、一風堂とか、あるんですよね。いつかロンドンのクラブに来れるように頑張ります！」

　この底抜けに明るい姿勢は、きっと彼にとって追い風になるだろう。まずは今シーズンのフィナーレを菅原がどう迎えるのか。さらに行く行くは、彼がどこまでの選手になっていくのか。

　スタジアムから宿までの帰路の途中、赤いバスの2階席でずっとそんなことを考えていた。

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