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佐々木朗希と山本由伸を大絶賛…メジャー3球団の米国人記者「25歳のササキは年俸3000万ドル」「ヤマモトを狙わないなんてクレイジー」
text by
杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph byKYODO
posted2023/04/28 11:05
WBCの活躍もあり、MLBスカウトの関心が高まっている佐々木朗希と山本由伸。4月14日の投げ合いは米国でも話題に
質問4「佐々木の後に登板した山本の力量をどう見たか」
エイブラハム 佐々木は“才能(talent)”という言葉が真っ先に浮かぶが、山本は“プロフェッショナル・ピッチャー”だ。投球の方法をよく理解している投手という印象。見せ球を効果的に使い、すべての球種で制球がいい。常にプランを持っていて、それを遂行する。そんな山本もまた優れたピッチャーだと感じた。
エプスタイン 佐々木ほどの派手さはないが、すでにメジャー移籍を間近に控えている投手とあって、極めて洗練された投手だと感じた。マウンド上で何をやるべきかをわかっていて、すべての球種を望むコースに投げ分けられる。佐々木同様、山本もまたメキシコ打線を相手に失点したが、慣れないリリーフでの登板だったことは考慮されるべき。その持ち球と投球の中身を見れば、あれだけの実績を残していること、高く評価されていることは理解できた。
ボランド 佐々木とは違うタイプのピッチャーだが、変化球の質がとても印象的だった。ヤンキースと他のメジャーチームは、佐々木と山本を見るためだけにWBCにスカウトを送り込んでいた。多くのチームをそれほどエキサイトさせるだけのことはある投手だ。
レッドソックスは「ヤマモトもしっかり見ている」
質問5「定期的に取材しているチーム(エイブラハム=レッドソックス、エプスタイン=メッツ、ボランド=ヤンキース)は、オフに山本の獲得を狙いそうか
エイブラハム 吉田正尚を綿密にスカウティングしたレッドソックスのスカウトたちは、“バファローズには優れたピッチャーもいる”と話していた。つまり山本もしっかりと見ているということ。山本がボストンを魅力的に感じるかどうかはわからないが、レッドソックスが彼のことをよく知っていることは確かだ。あれほどの投手だから、力量はもう秘密ではなく、メジャーの他のチームもスカウティングを進めている。私が話を聞いた他のチームの関係者も山本の実力は認めていた。結論を言うと、山本には上質な選択の余地がたくさんあるということだ。