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佐々木朗希と山本由伸を大絶賛…メジャー3球団の米国人記者「25歳のササキは年俸3000万ドル」「ヤマモトを狙わないなんてクレイジー」
text by
杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph byKYODO
posted2023/04/28 11:05
WBCの活躍もあり、MLBスカウトの関心が高まっている佐々木朗希と山本由伸。4月14日の投げ合いは米国でも話題に
質問2「佐々木の評価はWBC前から高かったが、実際にライブで見て、その実力は事前に聞いていた以上だったと感じたか」
エイブラハム 速球は本当にすごかった。101、102マイルをたまに計時する投手はいるが、彼はコンスタントにそれを投げていた。とても印象的だったし、今ではメジャー関係者の誰もが彼に注目している。メジャー行きを表明したら、間違いなく争奪戦が起こるだろう。
エプスタイン 佐々木の才能は私が想像していた以上だった。すごい投手だという評価は耳に入っていたが、実際に投球を生で見て、ほとんど開いた口が塞がらなかった。今までに見たことがないレベルのピッチャー。「これまで見た中で最高の速球を投げる」と話していたスカウトがいたが、私も同意する。
ボランド ヤンキースをはじめ、メジャーの多くのスカウトから佐々木について様々なことを聞かされていたが、私自身は今年の春季キャンプまで彼のことは詳しくは知らなかった。だから、事前に何を予測すればいいのかはわからなかった。速球の凄さは聞いてはいたが、今のメジャーには100マイルを投げる投手がたくさんいる。ただ、佐々木の変化球は素晴らしいと思った。最終的にメジャーでの成否を決定づけるのは変化球が優れているかどうかだ。
「メジャーに来てくれることを願っている」
質問3「佐々木が20代半ばまでにメジャー入りするとして、どんな契約を手にすると思うか」
エイブラハム まだ若いから、25歳くらいでメジャー入りするとすれば、あれだけの素材ならば10年契約が提示されるかもしれない。年俸は2500万〜3000万ドル（約33億〜40億円）くらいになるのではないか。今から４〜5年後までには契約の相場はさらに上がるだろうから、もっととてつもないオファーを受けても不思議はない。
エプスタイン ぜひとも佐々木のピッチングを定期的に見たいから、数年後にメジャーに来てくれることを願っている。（ヤンキースの）ゲリット・コールは9年3億2400万ドルの契約を得たが、佐々木も望むだけの金額が得られるのではないか。ポスティング制度を通じての自由競争だから、20代半ばという若さを考慮すれば、10年くらいの長期契約が提示されての記録的な大争奪戦になるかもしれない。
ボランド まだ数年先の話なので、その質問に答えるのは難しい。それまでケガをするか、良いシーズンを過ごすか、不調に陥るかなど、様々な状況によって契約内容は大きく変わってくるだろうからだ。年俸にして5000万ドル（約67億円）かもしれないし、2500〜3000万ドルかもしれない。トップピッチャーの値段は上がり続けているから、現状では数年後を予想するのは不可能だ。
