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英国メディアも激怒「明らかな誤審」三笘薫ブライトン“誤審の謝罪”すでに3回目「踏まれているんで…」“PK疑惑”問題、三笘本人はこう話した
posted2023/04/11 20:05
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph by
Getty Images
1−2の敗戦で試合が終わると、ブライトンの三笘薫は、しばらく自軍のサポーターが陣取るアウェイスタンドを呆然と眺めていた。
4月8日に敵地で行われたトッテナム対ブライトン戦。5位トッテナムと6位ブライトンの上位対決となったこの一戦は、審判団の誤審によって後味の悪い一戦となった。少なくとも4つの場面で誤審の可能性が取り沙汰されており、その多さからプレミアリーグでも異例の事態となった。
この試合で18試合連続の先発出場となった三笘も、複雑な心境であったに違いない。自らPKを獲得したと思われた場面が見逃された上に、ネットを揺らしたシーンもハンドの判定で取り消されてしまった。
さらにブライトンは、MFアレクシス・マクアリステルのゴールがVARでハンドと判断され取り消しに……。ペナルティエリア内でDFルイス・ダンクが背後からユニホームを引っ張られた場面もあったが、こちらは審判団がVARを介入させることなく流した。
しかも試合終盤の後半34分に、三笘のボールロストからカウンターを食らって失点──。このゴールがトッテナムの決勝点になり、最終的にブライトンは1−2で敗戦した。
「なんてこった…」ブライトン“誤審の謝罪”は今季3回目
敗れたブライトンは7位に転落し、消化試合の2つ多い5位トッテナムとその差が7ポイントに開いた。また消化試合のひとつ多い4位マンチェスター・Uとも10ポイント差に開き、ブライトンは来季の欧州チャンピオンズリーグ出場から遠のくことになった。
極めつけは試合翌日、プレミアリーグのプロ審判協会「PGMOL(Professional Game Match Officials Limited)」が、「三笘が倒された場面はPKであった」と少なくともひとつが誤審だったと認めて正式に謝罪したこと。誤審を認めた点は評価できるが、敗戦の結果はなにひとつ変わらない。試合内容で言えばブライトンが優勢だっただけに、彼らにとっては納得のいかない試合となってしまった。
事の重大さから、英メディアでもこの問題は大きく取り上げられている。