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英国メディアも激怒「明らかな誤審」三笘薫ブライトン“誤審の謝罪”すでに3回目「踏まれているんで…」“PK疑惑”問題、三笘本人はこう話した
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byGetty Images
posted2023/04/11 20:05
誤審疑惑の多かったトッテナム戦。2-1での敗北後、アウェイスタンドを呆然と眺めていた三笘薫(25歳)
VARで得点が認められなかったシーンについて、三笘は「(ハンドか、そうでないか)どっちか分からないぐらいだったので、従うしかない」と短く答えた。日本人記者による囲み取材後、英紙デーリー・ミラーの記者からも「ひとつだけ教えて下さい。どこにボールが当たりましたか?」と聞かれ、三笘は右肩のあたりを指差し「このあたりですが、よくわからない」と英語で同様の答えを繰り返していた。
この場面については、英紙デーリー・メールの説明がわかりやすかった。「三笘のハンド」とした副審の判定が鍵を握っていたとして、次のように解説した。
「まず副審が三笘のハンドと判定した。その後VARになったが、そこで確認できたのは三笘の腕と肩の間のどこかにボールが当たったことだけで、ぼやけた映像では決定的な答えを導き出せなかった。そのため、(三笘のハンドという)副審の判定が最終的に認められることになった」
「これもPKだと思う」もうひとつの“PK疑惑”問題
3つ目の判定は、ダニー・ウェルベックのシュートがマクアリステルの腕に当たったとして、VARでゴールが取り消された場面だ。
このシーンについては、英BBC放送がVAR判定で使用されなかった別の角度からの鮮明な映像を用いて検証した。この映像によると、ボールはマクアリステルの右腰に当たっただけで、腕には触れていない。
4つ目は、ダンクがPA内で相手選手に背後からユニホームを引っ張られながら、ノーファウルと判断された場面。VARが介入することはなかったが、シアラー氏は「これもPKだと思う。背後から両腕でシャツを引っ張られている」と問題の映像を見ながら指摘した。
三笘のシュートを「ハンド」とした副審の判断が間違っていなかったとしても、ブライトンとしては少なくとも2つのPKが見逃され、マクアリステルに当たって決まったゴールも誤審によって取り消された。ブライトンとしては、勝利を掴んでいれば来季の欧州CL出場も見えてくる大事な一戦だっただけに、受け入れるのが極めて難しい一戦となったのは間違いない。
三笘が明かした「トッテナム対策」
英メディアでもこの誤審ばかりに報道が集中しているが、ここからは試合について記しておきたい。