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岡本和真「最高です」ツンデレ6連発に3ラン5打点の大爆発は、なぜ起きた?「大谷さんには”ナイスプレー!”と言っていただきました」
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph byGetty Images
posted2023/03/17 20:00
イタリア戦で3ランホームランを含む5打点の活躍をみせた岡本和真
「初めの方はちょっと戸惑いというか、正直、右バッター(への攻め)を見たいなと思っていましたけど、それも関係なくなってきている。徐々に6番という数字(打順)にも慣れてきたかなと思うし、逆に右(打者)が少ないんで、僕もしっかりやらないといけないと思います」
1次リーグは10打数で2安打と沈んでいたが、この日は2打数2安打2四球(1つは敬遠四球)と全打席出塁。一塁の守備でも2回に一、二塁間のゴロに飛びついて捕球。一塁ベースカバーに入った大谷に、素早い送球でアウトにした。
久々のファーストで大谷から「ナイスプレー!」
「大谷さんには『ナイスプレー!』と言っていただきました。久々のファーストでしたし、セカンドとの間(に飛んだ打球処理)が自分でもちょっと不安なところがあったんですが、何とかいけると思ったので、思い切っていって良かったです」
チームメイトの期待に応え、首脳陣の期待に応えて、ファンの期待にも応える。
お立ち台では緩いテンションだが、岡本のグラウンドに立ったときの張り詰めた緊張感は、まだまだ続く。
「まずはアメリカの球場に行って野球をやるのがすごく楽しみですね」
準々決勝が終わると、東京ドームから羽田空港まで直行。そのままチャーター便で向かったのは決戦の地、米フロリダ州のマイアミだ。
「次のステージに行けば、もっといい投手もいるのでそれも楽しみです」
球界きってのメジャー通でも知られる岡本のテンションは、お立ち台の最後のように自然と上がっていた。
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