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大谷翔平とヌートバーが「お調子者」だった頃…家族と同期の証言で振り返る、“新世代ムードメーカー”の素顔「クソガキだけど本当に可愛い存在」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by日刊スポーツ/アフロ
posted2023/03/14 18:00
すっかりチームの中心となった大谷翔平とラーズ・ヌートバー。ベンチでも連日この笑顔
ダルが語る、ヌートバーの“明るいエネルギー”
〈証言3〉
僕たちもその勇気であったりパワーをしっかりもらっているなと思います
ダルビッシュ有 NumberWeb/2023年3月11日配信
韓国戦前の円陣では“声出し”も担当したヌートバーだが、その“明るいエネルギー”は侍ジャパンのチーム全体にもいい影響を及ぼしている。最年長、チームの精神的支柱としても絶対的な存在感を放つダルビッシュは、ヌートバーの凄さをこのように語った。
「異国の地でやるっていうのは難しいことなんですけど、そういうことを全く感じさせず、自分からこの国、チームに対して飛び込んでやる、という気持ちが見えますし感じるので……。僕たちもその勇気であったりパワーをしっかりもらっているなと思います」
今では“たっちゃん”の愛称もすっかり定着し、打席に立つだけで歓声を集めるヌートバー。グラウンドだけでなく、ロッカールームや食事会場でもチームメートに気さくに話しかけ、時にジョークを飛ばしているという。初の“日系侍”として、招集当初はそのルーツが先行して話題となったヌートバーだが、人を自然と惹きつける魅力は、“たっちゃん”自身の才能なのかもしれない。
かつて“お調子者”だった二人の野球少年
〈証言4〉
自分らしくいられることに、とても感謝しているよ
ラーズ・ヌートバー NumberWeb/2023年3月9日配信
持ち前の明るさで、みんなからの“愛されキャラ”となったヌートバー。3月5日に開かれた焼肉店での決起集会では、大谷たちから「キョウダイ」という日本語を教えてもらったと嬉しそうに語ってくれた。ヌートバー本人は、現在の侍ジャパンの雰囲気をどのように感じているのだろうか。
「みんなと一緒のディナーだったり練習だったりを通じて、自分が歓迎されていて、チームのファミリーの一員なんだと思わせてくれる。自分らしくいられることに、とても感謝しているよ」
大谷翔平と、ラーズ・ヌートバー。かつて“お調子者”だった二人の野球少年は、侍ジャパンに欠かせないピースに成長した。二人はプレーで、そしてその飾らない人柄で、多くのファンの心を魅了してやまない。
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