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大谷翔平とヌートバーが「お調子者」だった頃…家族と同期の証言で振り返る、“新世代ムードメーカー”の素顔「クソガキだけど本当に可愛い存在」
posted2023/03/14 18:00
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
日刊スポーツ/アフロ
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〈証言1〉
クソガキだけど本当に可愛い存在です
新垣勇人 Number1035号/2021年9月9日発売
大谷は今大会、ヒーローインタビューでの「もっともっと大きい声援をお願いします」、オーストラリア戦での歓声に対して「まあまあでした」とユーモアを交えたコメントや、ベンチでのチームメイトたちとの和気あいあいとした交流など、プレー以外の面でも話題を呼んでいる。年齢は28歳、侍ジャパン内では中堅と言える立場だが、大谷は時にちょっかいを出し、いたずらして距離を詰めたりと、独特のリーダーシップを発揮している。
同期の証言「いたずらをしても、みんなに好かれる」
「大谷流コミュニケーション術」の片鱗を伝えているのが、大谷と同じタイミングで北海道日本ハムファイターズから指名を受け、“同期”となった新垣勇人の言葉だ。入団当初から並外れた注目を集め、同期の中でも最年少で一軍に定着した大谷だったが、その素顔はいい意味で“お調子者”だったようだ。
同じく同期の鍵谷陽平も、若き日の大谷をこう評した。
「その通り、クソガキです。愛情を込めて。いたずらをしても、みんなに好かれる」
その後大谷は日本での活躍を引っ提げ、メジャーリーグへと挑戦。前人未到の二刀流で、2021年には満票でのMVPも獲得し、世界が認めるスーパースターとなった。それでも、日本ハム時代の同期たちが語っていた大谷の「クソガキぶり」は、変わっていないのかもしれない。それが、WBCでチームをまとめる“新世代リーダー”大谷の根っこのようなものだという気もしてくる。