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佐々木朗希の労いに宮城大弥は思わず「ニコッ」…仲良し21歳の“同学年リレー”を支えた侍ジャパンの雰囲気「本当に素晴らしいチームメート」
text by
佐藤春佳Haruka Sato
photograph bySankei Shinbun
posted2023/03/12 17:05
3月11日のチェコ戦直後、3番手で試合を締めた宮城大弥に駆け寄った先発の佐々木朗希
宮城と佐々木の絆が生んだ“同学年リレー”
宮城と佐々木は同じ2001年生まれ。二人の“同学年リレー”は、実は1カ月近く前から計画されていた。厚澤和幸ブルペン担当コーチが明かす。
「第二先発までのプランは、僕と吉井コーチと監督でだいぶ早くから決めていた。そこをイメージしてくれ、という意味で、第二先発まで宮崎合宿の時点で告げていました」
1次ラウンド初戦の中国戦(9日)の大谷翔平と戸郷翔征、韓国戦(10日)のダルビッシュ有と今永昇太、チェコ戦(11日)の佐々木と宮城、オーストラリア戦(12日)の山本由伸と高橋奎二――。先発と、第二先発。同じ試合に登板する二人は、どちらかがメーンでどちらかがサブ、という位置付けではなく、「二人で試合を作る」というイメージを共有しながら宮崎合宿から準備してきた。
試合後、佐々木と話した「ナイスピッチ」
佐々木と宮城は揃って「3・11 チェコ戦」から逆算した調整を重ね、相手打者を分析し、試合をイメージしながら、共にそのプレッシャーを分け合ってきた。高校3年時に、高校日本代表として時間を共にして以来、連絡を取り合うなど仲が良い二人。宮崎合宿中は投手練習や移動の際などいつも一緒に行動していたが、その絆は大一番へと挑む“バディ”としても大いにプラスに働いた。
共にトップチームの国際大会は初体験。試合前はやはり、ガチガチに緊張していたという。宮城は言う。
「(佐々木とは)試合前は『一緒にしっかり頑張ろう』ということをお互い話していましたし、試合後はお互いいいピッチングができたと思うので、『ナイスピッチ』って」