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「昔はイキってた。今はイキってない!」ゴルフ界の異端児“ギャルファー”金田久美子33歳はいつから「謙虚な人」を目指すようになった? 

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雨宮圭吾

雨宮圭吾Keigo Amemiya

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photograph byAtsushi Tomura/Getty Images

posted2023/02/28 11:06

「昔はイキってた。今はイキってない!」ゴルフ界の異端児“ギャルファー”金田久美子33歳はいつから「謙虚な人」を目指すようになった?<Number Web> photograph by Atsushi Tomura/Getty Images

新シーズン開幕を控える金田久美子(33歳)。プロゴルファーとしてのキャリアを積み重ねる中で「なりたい自分」の理想が少しずつ変化してきた

 天才少女もベテランとなり、自分の先を走ってきた先輩たちの姿に自然と目が向くようになってきた。人としての自分のありようも考えるようになってきたという。

「やっぱり行き切った人たち、やり抜いた人たちってすごいなと最近思うんです。うーん、性格がいいというか……謙虚だし、イキってない!(宮里)藍さんや(上田)桃子さん、(イ・)ボミちゃんもそう。競技で結果を出すのはもちろんとして、人として謙虚でいられる。ゴルファーじゃなくて芸能人の方でも、行き切っている人って謙虚なので尊敬できます」 

 特に3歳年上の上田の活躍が金田には眩しく映っている。昨季も4月に優勝してツアー通算勝利数を17に伸ばし、30代半ばとなった今も上位で活躍し続けているからだ。

「あの年齢で常に上位にいて、毎年勝ってて、闘争心を持ち続けている。私が憧れる戦い方、ストイックさを感じるし、そのモチベーションでゴルフを続けられているのがすごいと思います」

 昨シーズンの優勝の後、同じベテランの横峯さくらからは「すっごい勇気をもらえた。ありがとう」と感謝された。金田の勝利に「もらい泣きした」という36歳の藤田さいきは、「次は私」と意気込んで11年ぶりの優勝を飾った。いまは同世代が多いが、そのうち若い選手たちも金田の背中を見て何かを感じる時が来るのかもしれない。

「そうだといいですね。今の私は喋りやすいタイプだと思いますよ。マジで昔ほどイキってないから(笑)。昔はイキってた。けど、今はイキってない。謙虚な人がすごいなと思うから、私もそういう人間でいたいんです」

 イキらずに、行き切る。次なる勝利と理想の自分を求めて、金田の新しいシーズンがまた始まる。

金田久美子(かねだ・くみこ)

1989年8月14日、愛知県生まれ。父の影響で3歳からゴルフを始め、8歳で世界ジュニア優勝。2002年リゾートトラストレディスで当時最年少の12歳9カ月で予選通過。アマチュア時代から優勝争いするなど活躍し、08年予選会をトップ通過してプロ転向。2011年のフジサンケイクラシックでツアー初優勝。2022年の樋口久子三菱電機レディスでツアー歴代最長ブランク優勝となる11年189日ぶりのツアー2勝目を挙げた。166cm

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茶髪、へそピ、派手ネイル…“ギャルファー”金田久美子33歳「ゴルフつまんない。何なのこれ?」と思ってたのに20年以上も長続きした理由

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