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元天才少女が苦しんだ“誹謗中傷”と“理想とのギャップ”…痛烈DM、コースで嘔吐の日々を乗り越えた33歳キンクミ涙の復活劇

posted2023/02/28 11:05

 
元天才少女が苦しんだ“誹謗中傷”と“理想とのギャップ”…痛烈DM、コースで嘔吐の日々を乗り越えた33歳キンクミ涙の復活劇<Number Web> photograph by Taichi Chiba

若手時代から注目を集めてきた金田久美子(33歳)「免疫はある」としながらも、SNSで目にする痛烈な言葉に落ち込んだと赤裸々に明かした

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雨宮圭吾

雨宮圭吾Keigo Amemiya

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Taichi Chiba

 昨シーズン、11年189日ぶりにプロ通算2勝目となる復活優勝を挙げたプロゴルファー金田久美子(33歳)。新シーズン開幕を前にNumberWebのインタビューに応じた。全3回の2回目(#1#3へ続く)

 今年1月、日本女子プロゴルフ協会は、ツイッターの公式アカウントで昨季最も多くの「いいね」がつけられた投稿を発表した。それは昨年10月に金田久美子がツアー史上最長のブランク優勝を決めたときのものだった。

 金田はそれを知って驚いたという。

「私の近くにいた人は応援してくれてましたけど、世の中がこんなに祝福モードになるとは思ってませんでした」

 彼女が周囲からの好意的な反応を想定できていなかったのにはワケがあった。

「練習してないくせに」インスタに届くDM

 約17万人のフォロワーがいる金田のインスタグラムでは、ゴルファーとしての姿だけでなく、愛犬との旅の様子や友達と出かけたUSJなど日常のキラキラした一面を見せている。

 ところが、キラキラしてみせればみせるほど、見ず知らずの人間からのネチネチとした感情が投げ込まれてくる。

『練習してないくせに』
『見た目ばっか気にしてるからゴルフもダメに決まってるよ』
『楽しくしてんのムカつく』

 金田は自分のことをベビーフェイスだとは思っていない。世間の求める女子ゴルファー像やアスリート像とはズレているだろうことも理解している。当たり前のことだが、だからといって中傷されるいわれはない。

 選手仲間やツアー関係者、会場に足を運んだことのあるファンであれば、長く練習場で時間を費やし、日が暮れるまでショットやパッティングの調整に勤しむ金田の姿を見たことがあるはずだ。「練習してないくせに」と言う人間はおそらく試合をまともに見たこともないだろう。所詮は永遠に顔を見せない他人に過ぎない。

 だから気にしなければいい――迂闊にそう言ってしまうことも、金田の話を聞くと無責任に思えてくる。

【次ページ】 優勝後の投稿「努力は人に見せるものではない」

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#金田久美子

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