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WBC辞退の本音…柳田悠岐が明かしていた“調整失敗のトラウマ”「開幕時に体重が90→103キロに…」「甘い食べ物に目覚めちゃって」  

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田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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posted2023/02/05 17:00

WBC辞退の本音…柳田悠岐が明かしていた“調整失敗のトラウマ”「開幕時に体重が90→103キロに…」「甘い食べ物に目覚めちゃって」 <Number Web> photograph by JMPA

東京五輪では金メダル獲得に貢献したソフトバンク・柳田悠岐

 それが終わると秋季練習に参加。その後、チームの秋季キャンプは参加こそしなかったが、体は動かし続けていた。

 長いシーズンを戦い抜いた特にレギュラークラスの選手たちは、オフになると野球スイッチを切って身も心も休めるもの。柳田は「ファスティングをやった1週間は何もしてなかったんで、ゆっくり休めましたよ」と話したが、ファスティングは野球選手としての“調整”の一環であり、完全オフとはいえない。

「(打率)2割7分じゃ休めんスよ。休む余裕はないです」

 次なる23年シーズンへの並々ならぬ決意が、この短い言葉に集約されていた。

 迎えた今年2月。柳田は4年ぶりに主力のA組で春季キャンプをスタートさせた。ユニフォームを着ていても体のラインが引き締まっているのが分かる。馬で例えるならばサラブレッド。フェイスラインもくっきりしていて、絞り込まれた肉体美が想像できる。

「キャンプインは95キロくらい。良い感じじゃないですか」

柳田悠岐34歳の覚悟

 打撃練習の時は伸びきった髪の毛を束ねて、まるで侍を思わせるスタイルで「ゔんっ」と唸り声を上げながらバットを振りきる。「イメージは(霜降り明星の)粗品……いや、ロッチの中岡です」と髪型を問うてきた報道陣を笑わせた。

「もう30代中盤(次の誕生日で35歳)。一番のテーマはコンディション。最高の状態でシーズンを迎えられるようにしたい。また、ここ数年は30発行ってないので、30本塁打をクリアしたい。昨年の悔しさをしっかり取り返したいです」

 苦渋の決断でWBCを断念しペナントレースへ自身のすべてを注ぎ込む。今シーズンがプロ野球選手として分岐点になるかもしれない――柳田の覚悟を垣間見たような気がした。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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