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WBC辞退の本音…柳田悠岐が明かしていた“調整失敗のトラウマ”「開幕時に体重が90→103キロに…」「甘い食べ物に目覚めちゃって」
posted2023/02/05 17:00
text by
田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph by
JMPA
日本球界を代表するスターであるソフトバンク・柳田悠岐。2年前の東京五輪では侍ジャパンの一員として全戦フル出場を果たし、金メダル獲得に貢献した。
しかし、今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は出場辞退するとの報道が1月の自主トレ期間中に駆け巡った。そして同19日に行われた自主トレ公開取材の中で、自らの口でWBC辞退を明らかにした。
WBC辞退の裏に「昨季の失敗」
同日の西日本スポーツの速報記事によれば<柳田は出場したい思いを語った上で、「そこ(WBC)に100に持っていって、自分の体がそこから(シーズンに)というのがイメージしづらかった」と体の状態を考えてのことだと理由を説明した>という。
侍ジャパンに選ばれることの偉大さも、日の丸を背負って戦う意味も、そこで得た人生の財産も、重圧を乗り越えて勝つ喜びも、柳田は経験者として知っている。
だが、1人のプロ野球選手として、さらにソフトバンクの主将として、彼は決断をした。
それだけ昨シーズンは柳田にとって不満足な一年だったからだ。
打率.275、24本塁打、79打点。
「満足度ゼロでした」
昨年末に福岡市内で行ったトークイベントの中で、彼自身が率直に、そのように口にした。そして、不振の原因をはっきりと自覚していたことも明かした。
カップ麺、大福に「目覚めちゃって」
「僕の体重は普通90~91キロくらいなんですが、開幕の時に103キロもあって。トレーニングとかじゃなくてただ太っただけ。もし僕が競走馬なら馬券は買えんでしょ(苦笑)」