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「クボのことは知ってるよ」バルササポに久保建英が笑顔で… 放送なしが惜しい「名手ブスケッツが声を荒げた」鮮烈プレー〈現地撮影〉
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2023/01/27 17:02
好調をキープする久保建英。ソシエダは主力を欠き、試合中に10人となる中でバルサ相手に奮闘した
しばらく上を向いたまま動けなかったセルロートだが――彼もまた1人少ない状況で、アラウホ等を相手に正に身体を張り、走り、守備ラインまで戻り闘っていた。久保だけでなく、ソシエダの全選手が一人少ない状況で連係を遮断され、孤軍奮闘を余儀なくされていた。エースだけに外した責任は付いてくるが、ギリギリの状態だったことも想像に難くない。
敗戦にも久保らソシエダイレブンの表情は…
78分、久保はピッチを後にした。現実的にはこれが終戦宣言だっただろうか。
週末には、ベルナベウでのレアル・マドリー戦が待っている。前節で怪我のため出場のなかった久保の温存の意図が込められた交代策だった。
シルバ、メリノという主力の欠場、さらにはメンデスの退場がありながらの1-0の敗戦は健闘と言えるものだった。バルサ側からすると、勝負を決め切ることができない悪い部分が出たとも言える。
リーガではバルサ、マドリーの優勝争いを、ソシエダが追いかける形となっている。敗戦したとはいえ、試合後に久保らソシエダの選手たちが柔らかな表情を見せたのは、手ごたえを感じているからこそだろうか。
試合後、バルサのゴール裏で太鼓を叩き大声でチームを鼓舞するムスティが話してくれた。
「Kuboのことは、マシアの頃から知っているよ。早くて、テクニカルだ。選手としても、チームとしても良くやっている。もっと良い未来が待っているよ」と。
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