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「クボ股抜き突破弾に満点+ダービーMVP」「リバプールも翻弄ミトマに英メディア注目」久保建英と三笘薫が“W杯後も高評価”なワケ
posted2023/01/15 17:12
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Kiichi Matsumoto/JMPA
<名言1>
ドリブルだけの選手だとは思われたくないんです。
(三笘薫/Number1063号 2022年11月17日発売)
◇解説◇
三笘薫が所属するブライトンは、ロベルト・デゼルビ監督の下でプレミアリーグ台風の目となりつつある。それを高らかに示したのは現地時間14日(以下同)のプレミアリーグ第20節リバプール戦での戦いぶりだ。
アルゼンチン代表でW杯優勝を果たしたマクアリスターが先発出場するなど、メンバーがそろったブライトンは、ソリー・マーチの2得点とダニー・ウェルベックのダメ押しゴールによって快勝を飾った。主力の負傷が相次ぐなど今季不調のリバプールとはいえ、欧州屈指のビッグクラブに完勝したのはさらに大きな自信をつかむ一戦となっただろう。
リバプールDFがファウルでしか止められない状況に
その中で三笘は前半から、対面するイングランド代表DFトレント・アレクサンダー・アーノルドやジョエル・マティプのファウルを誘発する。そして後半早々に三笘の突破を起点に繋がったこぼれ球が、マーチの先制ゴールを呼び込んだ。
現地の放送局「スカイ・スポーツ」での試合後採点でも三笘は10点満点中8点。これはマーチに続くチーム2位タイの高評価だった。同局の記事によるとリバプールのユルゲン・クロップ監督が「96、97分間にわたってつねに優れていた」と脱帽するほど、ブライトンのチーム力は一気に向上している。
三笘はイングランドでも注目を集めている。イングランドの高級紙として知られる「The Times」や「The Athletic」にて、独特のタッチとテンポで相手を切り刻むドリブルについて、特集記事が組まれたほどである。
ただその一方で、三笘はW杯開幕前のインタビューで「ドリブルだけ」警戒されるタイプでとどまりたくないという意思を示していた。その向上心が、プレミアという最高峰での舞台で輝く土台になっている。
前田大然の「走り回って得点したい」
<名言2>
フォワードなので、チームのために得点したいし、チームのために走り回って戦いたい。
(前田大然/NumberWeb 2022年11月17日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/855382
◇解説◇
W杯後、前田大然の活躍も見逃せない。
カタールW杯で前田はクロアチア戦で先制ゴールを奪ったものの、この大会で戦術的に重要視されたのは前線からのプレスにおけるハイプレッシャーとしての役割だった。さらに所属するセルティックでもゴールゲッターとしての数字は、古橋亨梧の方がコンスタントに残しているイメージが強かった。
しかしセルティックに戻って以降、前田はゴールへの嗅覚を強めている。